断筆寸前の絵描きが挑む、政府主導の異世界プロジェクト
- ★★★ Excellent!!!
1999年、東京。美大卒・無職・貯金なし。バイト漬けでカツカツの生活を送りながら、異世界ファンタジーを描き続ける大藪英子。人生を賭けた公募展で「選外」の烙印を押され、文字通り断筆の瞬間を迎えようとしていた――その時、謎の後援者の噂が耳に入る。
霞が関の公務員・斎木茂吉。彼がwebに公開する「異世界の街」の写真は、CGなのか、それとも本物なのか? 深夜のコンビニバイトで偶然彼と接触した英子は、やがて「政府は異世界に関する機密解除を行う」という荒唐無稽な計画を知ることになる。
渾身の作品が「社会不安を惹起する」として展示を拒否された謎。噂される「本物の異世界」への転移。そして命を救ってくれた斎木の真意とは――
バブル崩壊後の東京を舞台に、貧困と創作に苦しむ絵描きが、国家規模のプロジェクトに巻き込まれていく異色のファンタジー。プロローグで描かれるゴブリンの襲撃シーンまで、一体どう繋がるのか? 続きが気になる展開です。