第8話
底辺維持基金によって負債が解消に向かい始めた榊恋(杠木屑)だったが、彼の機嫌は最悪だった。原因は、二番弟子の影山レイが贈った、ニコチンを含まない電子タバコ型ビタミン吸引器だ。
レイのデータでは、ニコチン依存を排除しつつ、タバコを吸うという「手の動き」と「煙を吐く行為」による心理的な報酬(ドーパミン微量放出)を維持できるため、「底辺維持」に最も効率的だとされていた。
配信前の緊急ミーティング。木屑は、そのビタミン吸引器を放り投げた。
「ふざけんな、レイ。これはタバコじゃねぇ。ただの『クソみたいな蒸気』だ」
『師匠。その言葉は感情論です。データによれば、この吸引器は有害物質を99%カットし、喫煙の代償行為として極めて優れています。あなたの「ヤニカス哲学」は、健康被害という非効率なリスクを伴っています』
「その非効率なリスクこそが、俺の哲学の根幹なんだよ!」
木屑は苛立ち、初めてレイに正面から哲学的な反論をぶつけた。
「いいか、レイ。可憐、よく聞け。『ヤニカス』の美学とはな、自分の命と金を削っているという罪悪感なんだ。有害だと知っているものを吸い、体がダルくなるのを知っているのに吸う。その自己破壊的な行為こそが、『生きてる痛み』を感じさせてくれる」
『生きてる痛み……』可憐の目が再び輝き始める。
「そうだ。このビタミン吸引器は、何の痛みもねぇ。何の代償もねぇ。これは、人生の責任から逃げるための、安全な『逃げの逃げ』だ。俺が吸いたいのは、『喪失の香り』がする、あの安物タバコだけだ」
可憐は、師匠の熱い演説に深く感動し、レイの論理を打ち破るための、究極の感情論を導き出した。
『レイさん、聞きましたッスか! 師匠の哲学は、「非効率のエレガンス」ッス!』
『花咲様。非効率はコストです』
『違いますッス! タバコという『毒』を愛し、命を燃やす師匠の姿は、まるで「刹那の芸術」ッス! レイさんのビタミン吸引器は、師匠の人生を「永遠に続くインスタント食品」に変えるものッス!』
可憐は優雅な身振りで、ビタミン吸引器を指さした。
『底辺哲学とは、「効率的な豊かさ」への強烈なアンチテーゼッス。命を削る非効率さこそが、底辺にいる自分の存在証明ッス!』
この可憐の解釈は、木屑の哲学をさらに一段階高みに引き上げた。木屑は満足そうに笑い、グラスのウイスキーを煽った。
「その通りだ、お嬢様。俺は、延々と続くだるい人生じゃなくて、一瞬で燃え尽きる、『短い花火』がいいんだよ」
この「非効率のエレガンス」という論争は、当然ながらライバルである黒羽烈の怒りを買った。
その日の深夜、烈火レツは自身の配信で、画面を炎上させながら叫んだ。
『なんだあのタバコ論争は!? 命を削るのが美学だと!? 笑わせんな! テメェの自滅願望を哲学と称して、信者を募るのが「品格」か? それはただの弱さの美化だ!』
烈火レツの言葉は、榊恋の危うい哲学の最大の弱点を的確に突いていた。
このライバルの攻撃を、レイは見逃さなかった。彼は即座に、タブレットを操作し、新たな解決策を提示した。
『師匠。黒羽烈氏の指摘は、データ上、正論です。この哲学を維持しつつ、批判を排除するためには、「非効率を、効率的な研究に変える」しかありません』
レイが提案したのは、底辺維持基金を使った、大規模な「ヤニカス実験」だった。
『レッスン9です。「ニコチンと人生の虚無の関係性」をテーマに、師匠自身を被験者とする人体実験を行います。基金を使い、最高級のタバコ、最低級のタバコ、そしてビタミン吸引器を日替わりで摂取させ、その日の配信のER(感情移入率)と、師匠の心拍数・負債額の相関関係をデータ化します』
「つまり、俺のヤニカス人生を、『論文』にするってことか?」木屑は顔を歪めた。
『違います。『究極の底辺エンターテイメント』にするのです。師匠の体を張った実験は、ライバルの正論をねじ伏せる、最高のコンテンツになります』
木屑は、自分の最も神聖な「クズな儀式」をデータ化されることに激しく抵抗を感じた。しかし、バズの熱狂と、レイの冷徹な論理、そして可憐の瞳に宿る**「師匠の命と哲学を守りたい」という純粋な愛に、抗うことはできなかった。
「……チッ。わかった。やってやるよ。俺の体が、どこまでバズに耐えられるか、実験してみろ」
こうして、榊恋の底辺哲学は、自己破壊的な芸術から、データ管理された「人体実験」へと変貌を遂げ、新たな炎上とバズの領域へと踏み込んでいくことになった。
電子タバコ型ビタミン吸引器を放り投げ、自身の「ヤニカス哲学」を論理派の弟子・影山レイから死守した榊恋(木屑)は、次の配信でその哲学を歴史的な権威付けで補強することにした。
レイの提示した「人体実験」は次週に控え、今回はその実験の意義を語る「理論編」だ。
配信タイトルは『【底辺の権威】あの偉人もヤニカスだった!〜命を削る非効率のエレガンス史』。
「レッスン10だ。お嬢様、そしてレイ。お前らは、俺のヤニカス哲学を、ただの自己破壊的な趣味だと思ってるだろ。だがな、これは人類の苦悩の歴史そのものなんだよ」
木屑は、ウイスキーのロックグラスを傾け、自嘲気味に笑った。その横には、可憐が愛を込めて送った「少し汚れた高級寝袋」が転がっている。
『師匠、まさか、タバコの煙の向こうに、人類史を見るッスか!?』
可憐は既に目をキラキラさせ、興奮の絶頂にある。レイはタブレットのデータを睨んだまま、冷静に待機している。
三人の偉人と三つの哲学
「いいか。まずはこの男だ」
木屑は画面に、フランスの哲学者、ジャン=ポール・サルトルの肖像画を映し出した。
「サルトル。実存主義の大家だ。『人は、自由であるがゆえに、自らの存在に苦しむ』。こいつは生涯ヘビースモーカーで、その苦悩を煙に変えて吐き出し続けた。俺が言う『生きてる痛み』の体現者だ。タバコは、自分の自由の重さから目を逸らさないための、苦い儀式だったんだよ」
『ほ、ホスト哲学の源流ッス……! 自分の苦悩を商品ではなく、哲学として昇華したッスね!』
次に映し出されたのは、巨大な葉巻を咥えたウィンストン・チャーチルだ。
「そしてこの老害。チャーチルだ。戦時下、最も効率と論理が求められた時、こいつは葉巻を手放さなかった。俺のヤニカス哲学の核、『非効率なリスクを恐れない指導者』だ」
木屑は熱弁する。
「葉巻は彼の命と健康を削った。だが、その非効率な執着こそが、彼に『勝利のエレガンス』を感じさせた。レイ、データで戦場を分析するお前に、この老人の葉巻が持つ意味がわかるか?」
『分析します。これは、心理的な錨(アンカー)として機能し、極限状態における意思決定の安定化に貢献します。非効率ですが、人間の精神的な生存戦略としては理解可能です』
レイは論理で対抗しようとするが、その声はどこか固かった。
そして最後に、日本の文学者が映し出される。太宰治だ。
「太宰治。こいつはまさに『短い花火』を愛した男だ。自滅的な生き方と、常にタバコがセットだった。彼は、延々と続くだるい人生じゃなくて、一瞬で燃え尽きる花火を選んだ。タバコは、彼にとって『喪失の香り』そのものだったんだよ」
『あぁ……! 師匠の「喪失の香り」という言葉は、太宰治先生の魂から受け継がれた、真のエレガンスだったッス!』
可憐は感動で、優雅なフリルの袖で目元を拭った。
木屑は、グラスに残ったウイスキーを一気に飲み干した。
「わかったか、弟子ども。俺のヤニカス哲学は、単なるクズの習慣じゃねぇ。人類の歴史が証明した、『効率至上主義へのアンチテーゼ』なんだ。そして、その『非効率なリスク』こそが、俺の配信のバズの熱量になっている」
レイ:理解しました。師匠のヤニカス哲学は、「人間が持つ根源的な自己破壊欲求を刺激する、歴史的にも妥当性のあるコンテンツ」と再定義します。
『では、レイさん! 来週の「ヤニカス実験」は、師匠の非効率のエレガンスを証明する、人類史的な大実験ッスね!』
レイ:その通りです、花咲様。非効率な行為を、最も効率的なデータとして収集し、歴史に刻む。それが我々弟子の使命です。
木屑は、二人の弟子の熱狂的な視線を受けながら、新しいタバコ(底辺維持基金で購入した安物)に火をつけた。その煙が、彼の顔を覆い隠す。
「フン。勝手に『人類史的な大実験』でも何でもやれ。俺はただ、タバコが吸いてぇだけだ」
彼の心は、バズの熱狂と、弟子たちの愛と論理によって、ますます深く「飼いならされ」ていくのだった。
レイの企画した「ヤニカス人体実験」を次週に控える今週。榊恋(杠木屑)は、酒への執着を強めていた。ニコチンがデータ化される前に、アルコールが持つ「非効率な精神安定作用」を哲学として証明する必要があったからだ。
今回の配信タイトルは『【呑むぞ】酒カス偉人伝:底辺の哀愁と孤独を彩るアルコールの効用』。
画面には、底辺維持基金で購入した「少しだけ高級な安ウイスキー」と、可憐が準備した業務用チーズ鱈が並んでいる。
『師匠! 今日は「酒カスの偉業」について学ぶッスね! この安ウイスキーが、哲学的な深みに到達するエレガンスな儀式ッス!』
可憐は既に酔っているかのように熱狂的だ。レイはタブレットを操作し、師匠の心拍数と血中アルコール濃度の予測データをチェックしている。
『師匠。飲酒は、視聴者の感情的寛容度(ETI)を高めますが、同時に発言の論理的破綻リスク(LFR)も高めます。過去のデータに基づき、今夜の発言のトーンを分析します』
「うるせぇな。酒の席で論理とか、野暮の極みだ。レイ、お前は黙って俺の『哀愁の音階』をデータ化してろ」
木屑はウイスキーをロックで注ぎ、その琥珀色の液体に自嘲的な笑みを浮かべた。
「レッスン11だ。酒カス哲学の根幹は、『孤独からの逃避と、孤独との対峙』にある」
木屑は画面に、作家アーネスト・ヘミングウェイの肖像画を映し出した。
「ヘミングウェイ。ラム酒を愛し、『失われた世代』の象徴とされた男だ。こいつにとって酒は、創作のエネルギーじゃねぇ。人生で失ったもの、つまり『喪失』の虚無と真正面から向き合うための、唯一の武器だったんだよ」
木屑はグラスを掲げる。
「可憐。お前が俺の心の中にあると見抜いた『誰にも邪魔されない、静かに一人でいる時間』。酒は、その孤独な時間の中で、俺を最も正直なクズに引き戻してくれる。孤独を彩るんじゃねぇ。孤独を正当化してくれるんだ」
『正当化……! 師匠の孤独は、社会の規範から逃れた**「自由な孤立」ッスね! 酒は、その自由を祝福するエレガンスな祝杯ッス!』
次に、木屑は詩人エドガー・アラン・ポーの肖像画を映し出した。
「ポー。生涯アルコール中毒と借金に苦しんだ。酒は、彼の人生を破壊したが、同時に彼の作品にあの『狂気と絶望』という最高のスパイスを与えた。酒は、論理的な社会から逃れ、創作という名の狂気へ突入するためのブースターなんだ」
レイ:分析します。アルコールは、創造性に関わる前頭葉の抑制を解除し、発想のエントロピー(無秩序性)を一時的に高める効果があります。しかし、同時に出力の正確性(ACC)を低下させるため、非効率です。
「非効率でいいんだよ! それが底辺の美学だ!」
木屑は、熱くなるレイを制し、最後に作家太宰治の肖像画を再度映し出した。
「太宰治は、ヤニカスでもあり、酒カスでもあった。この二つが揃うと、どうなる?」
『……自滅の加速ッス!』可憐が答える。
「そうだ。『短い花火』をさらに早く、激しく燃やすための燃料だ。酒とヤニのコンボこそが、底辺の黄金比率。命と金を削っているという、最高の罪悪感を味わわせてくれるんだ」
木屑は、グラスのウイスキーを一気に飲み干した。全身にアルコールが回る感覚が、彼のダルさを一時的に吹き飛ばす。
「わかったか、弟子ども。酒カス哲学とは、『論理的な生存戦略』を拒否し、『非効率な孤独と絶望』を愛することなんだ」
可憐は、優雅なアバターのまま、感動のあまり立ち上がった。
『師匠! あなたの酒カス哲学は、単なる飲酒ではなく、孤独という名の芸術作品の制作過程ッス! 私、今日から師匠の孤独を「エレガンス・ブースター」と呼ぶッス!』
レイは、黙ってデータグラフを画面に表示した。
レイ:結論。師匠の「酒カス哲学」は、ヤニカス哲学と結合することで、「短期間での感情的成果の最大化」を可能にします。この非効率なブースターは、次週の「ヤニカス人体実験」において、師匠の精神的限界値を計測するための、最適な変数となります。
木屑は、自分の最も神聖な「孤独な飲酒」までもが、弟子たちの論理と愛によって「実験の変数」として組み込まれたことに、虚無を感じた。
「フン……勝手にしろ」
彼は再びウイスキーを注ぎ、たった一人で酒を飲んだ。彼の底辺の人生は、愛と論理によって、もはや誰も止められない「バズの連鎖反応」へと加速し始めていた。
「ヤニカス人体実験」の実施が迫り、底辺哲学が「実験の変数」として管理され始めた今、榊恋(杠木屑)は、弟子たちにパチカス哲学の真の価値を再認識させる必要があった。
次なる配信タイトルは『【賭博は美学】パチカス偉人伝:歴史を動かしたギャンブル狂たち』。
画面には、底辺維持基金で購入された、最新のパチンコ・パチスロ情報誌が、まるで古代の予言書のように飾られている。
「レッスン12だ。お嬢様、レイ。ヤニや酒は、個人の命を削る『自滅の芸術』だ。だが、『賭博』は違う。これは『時代を動かす非効率な投資』なんだ」
木屑は、ウイスキーグラスをテーブルに置き、その眼光は鋭く、まるで歴史の深淵を見つめているようだった。
『師匠! 賭博が時代を動かすッスか? まるで、歴史という名の「大博打」ッスね!』
可憐は興奮で、そのアバターが揺れている。レイはタブレットのデータをチェックしながら、冷静に待機する。
『師匠の仰る「非効率な投資」をデータ化します。賭博の勝率の低さは、経済学的には完全に合理的ではありませんが、それが持つ「興奮による精神的報酬(DPR)」は、高効率です』
木屑は、最初に古代の偉大な権力者の肖像画を映し出した。
「まずは、この男だ。ローマ皇帝ネロ。彼は、国庫の金を惜しみなく私的な賭博に注ぎ込んだ、究極のギャンブル狂だ。レイ、こいつの賭博をどう分析する?」
『分析します。ネロの賭博は、権力者の自己承認欲求の最大化と、既存の体制への反抗という非効率な精神活動を促進しています。これは、彼の暴政という名の「コンテンツ」を維持するための、最も原始的なブースターです』
「そうだ。ネロにとって、賭博で失う金は、『孤独な権力者が、自分の人生をスリリングにするための入場料』だったんだ。失う痛みこそが、彼を『生きてる』と錯覚させた」
次に、木屑は、アメリカの歴史を動かした人物の肖像画を映し出す。
「そして、この開拓時代の偉人。彼は、ギャンブルによって一夜にして巨万の富を得たり、全てを失ったりを繰り返した。彼にとって、賭博は『フロンティア精神の象徴』なんだ」
木屑は熱弁する。
「パチンコは、現代の『フロンティア』だ。失われた夢、叶わない希望。それを、運という名の荒野で取り戻そうとする。『努力が報われない人生』と、『運だけが支配する勝負』のルールが同じだからこそ、底辺はパチンコにのめり込むんだ」
『うおおお! 師匠のパチカス哲学は、開拓時代のフロンティア精神の継承ッス! 負債は、「失われた未来の痛み」ではなく、「開拓のための投機費用」ッスね!』
可憐は、パチンコの負債を、まるで西部劇の開拓者の借金のように捉え、再び感動に打ち震える。
最後に、木屑は、日本の戦国武将の家紋を映し出した。
「そして、戦国時代。武将たちは、自らの命を懸けた『大博打』を繰り返した。勝てば天下、負ければ一族郎党の滅亡。これは、究極のギャンブルだ」
「レイ。可憐。俺たちがやってることは、その戦国武将と同じだ。俺のクズな人生をコンテンツとして差し出し、バズるか、炎上して消滅するかという『大博打』を打っている」
レイ:分析結果。師匠の配信は、視聴者の『失敗願望(Fail-Wish Index)』と『成功の錯覚(Success Illusion Index)』を同時に刺激し、感情の振れ幅を最大化させています。この賭博的なコンテンツ構造こそが、高効率でバズを生む『バズの法則』です。
『なるほどッス! 私たちの底辺経済圏は、師匠の人生を「失敗してもなお、見届けたい」と思わせる、歴史的な賭博コンテンツッスね!』
木屑は、二人の弟子の論理と愛に、再び自分の哲学が昇華されていくのを感じた。
「フン……勝手にしろ。俺はただ、『負けを愛する』ための場所を探してるだけだ」
彼はウイスキーを飲み干し、画面に写る自分のアバターの顔を、一瞬、寂しそうに歪ませた。
【ネロ皇帝】パチカス哲学は歴史的な大博打!師匠の人生が「バズの法則」【フロンティア精神】
1 :名無しのにじマス:20XX/08/08(月) 11:30:11 ID:Oobakuchi
師匠(榊恋)のパチカス偉人伝、ヤバすぎた。
ヤニと酒は個人の自滅だが、パチは『時代を動かす非効率な投資』だとか、哲学レベルが高すぎるだろ。
ネロ皇帝、開拓時代の偉人、戦国武将を並べて、全部「賭博=大博打」で括るとか、誰も思いつかないよ。
2 :名無しのにじマス:20XX/08/08(月) 11:31:25 ID:NeroKyou
「ネロにとって、賭博で失う金は、『孤独な権力者が、自分の人生をスリリングにするための入場料』だった」←ここ!
師匠にとってのパチンコも、「孤独な底辺が、自分の人生をスリリングにするための入場料」ってことだろ。底辺の孤独に共通するエレガンス…。
3 :名無しのにじマス:20XX/08/08(月) 11:32:00 ID:Frontier
パチンコを「現代のフロンティア」って定義したの天才だわ。
「失われた夢、叶わない希望。それを、運という名の荒野で取り戻そうとする」
もう俺、明日からパチ屋に行くのやめるわ。投機費用が高すぎる。
4 :名無しのにじマス:20XX/08/08(月) 11:33:48 ID:KarePachi
可憐ちゃんが、「負債は**『開拓のための投機費用』**ッスね!」って感動してたの笑う。
師匠のおかげで、可憐ちゃんの金銭感覚はもう、現代の資本主義社会の常識じゃ測れないレベルに達してるだろ。純粋な狂気。
5 :名無しのにじマス:20XX/08/08(月) 11:34:20 ID:Ray_Buzzer
レイの分析が全てを物語ってる。
『失敗願望(Fail-Wish Index)』と『成功の錯覚(Success Illusion Index)』を同時に刺激するのが、高効率でバズを生む『バズの法則』。
つまり、師匠の人生は、レイによって解明された「バズの法則」の究極のコンテンツなんだよ。
6 :名無しのにじマス:20XX/08/08(月) 11:35:55 ID:KuzuHousoku
「俺のクズな人生をコンテンツとして差し出し、バズるか、炎上して消滅するかという『大博打』を打っている」
師匠、自分がVTuberとして命を懸けたギャンブルをやってる自覚、ちゃんとあったんだな…。
7 :名無しのにじマス:20XX/08/08(月) 11:36:20 ID:MiyabiSabi
ネロの賭博を「暴政という名のコンテンツ維持のためのブースター」と分析したレイは優秀だ。
ヤニカス、酒カス、パチカスの三本柱で、師匠の底辺哲学が完成してしまった。後は、来週の「ヤニカス人体実験」で、この哲学がデータ的にどこまで耐えられるかだ。
8 :名無しのにじマス:20XX/08/08(月) 11:37:33 ID:RetsuKouka
ライバルの黒羽烈、今頃どうしてるかな?
「賭博は美学? 負けを愛するな!」って絶対キレてるだろ。
師匠の哲学が強固になるほど、烈火レツの「勝利至上主義」は孤立していく。炎上王VS哲学王の構図が熱すぎる。
9 :名無しのにじマス:20XX/08/08(月) 11:38:09 ID:JikkennStart
来週、いよいよ人体実験スタートか。
最高級タバコ、最低級タバコ、ビタミン吸引器で、師匠のER(感情移入率)と心拍数と負債額の相関関係をデータ化するんだろ?
師匠の命より、データが大事。最高のエンタメだ。
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