最終話 喪明け




季節は巡り


粉雪が降る





男(ハックション


男「寒っむ。」


ドア(バタン


クルマ「キュルル ドゥルン ブロロロロロ」



男(チラッ



助手席だけが、そこにある。



男は前を見る。



 「 行くか。 」



ギア(カコン


クルマ「ブロロロロロ」




  「俺も、がんばんないとな。」




ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



おばちゃん「あんた、いつもがんばるねぇ。旦那さんがうらやましいよ。」(ニコニコ



男の妻「はいっ。」



おばちゃん「もうじき、工場も辞めちゃうんだろ。さみしくなるねぇ。」(シミジミ




  「お腹、冷やしちゃいけないからねぇ。」




ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー






ーーーーーー 時の流は、早いものだ。 ーーーーーー



ある朝



あかちゃん「ホギャアアアアアア!!!」



妻「あんた!」



男(また俺かよ。)



 おしめ(ぷぅ~~ん



男(イソイソ おしめを替える…



おしっこ(プシャーーー 男「ギャアアアアア」



妻「もう、ヘタクソね。」



あかちゃん「プキャアアアアアア!!!」



妻「あらあら、よしよし」



男「ほーら、  ポンポコ ポンポコ ポンボポコポン ♪」



  ポンポコリンの ポンポコポン


  それは、いつかの、やさしい


  タヌキ



あかちゃん「キャッキャ キャッキャ」




妻「フフ、あなた、またそれ?」





 この子も それ、大好きなのよね。







 タンスの上の親父も、


 笑っていた。





 ーーーーーー また、夏が来る。










おわり









 

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悪魔と昔かたぎな男 床の間ん @tokonoman

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