弱者ビジネスを総括しよう

@takahirohorii12

第1話

誰にでも弱いところはある。比較優位という言葉があるようにそれぞれがそれぞれの特化したものをフェアに交換することで経済が成り立っている。

あまりにもフェアではない取引、お互いの経済環境が向上せず一方から搾取的に利益を取る、参加しても何も残らないもの、情報の非対称性を意図的に利用し利益を得る、など経済環境に対してなんの寄与もしないものも存在する。

例えば経済産業省が所管するメディア・コンテンツ産業に含まれるものを例としてあげたい。

esportsの配信を個人でやっている人、そういう人が展開している事業があるとして、どのように経済と関わっているのか。

ゲームをすることが自然であること、ゲームをすることはコミュニケーションのきっかけとしてあり得るということ、トップ層になればゲームをして生活できるかもしれないと思い込ませられる、ゲームの宣伝ができる、広告によって生計が立てられるので雇用されずに生計を立てられるかもしれない、自分の宣伝ができる、それを利用することで事業を有利にできる、コンテンツとして成立すればそれをもとに商売ができるかもしれない、提携している企業から何らかの便宜を図られるかもしれない。

まずBtoCで考えれば暇で可処分所得が一定程度ある人から利益を集められる。注目が集まれば一定の割合でお金を払おうという人が出てくる。お金を払われなくても配信プラットフォームからなんらかの便益はある。

BtoBで言えば広告塔としての役割を果たせるので企業の広告部門よりも使い勝手がいい。

医者自体が広告塔になり自由診療ビジネスで利益を増やすことに似ていると思えないか?美容整形をやったとしてもサービスを受ける側が人生で何らかの便益を受けられるとは限らないが、とりあえず自由診療ビジネスをやってみようという気にさせる。保険診療の場合は必ず費用便益分析が含まれている。整形手術にしても直したほうが、直さなければ患者の人生が何らかの損害を被ったりポジティブな状態に変えられないから治療をする。保険診療のシステムが万能とは言わない。ただ様々な人の知見が反映されて認証を経ていることは言える。保険診療は変化するからなにが適切かというのも変わっていく。そういう意味で確実ではないかもしれないが自由診療のよくわからない価格づけよりかは信頼できる。話がそれた。

経済には完全にフェアな取引が存在しないかもしれない。だが搾取的なビジネスというのは確実に存在する。私が思うのはなんの担保もないし、信頼性もないのにアテンションの多さで評価される発信者が好き勝手に行動し利益を得るというビジネスモデルだ。気休めとしてビジネスをしているのかもしれないが、人間は事実とフィクションを区別し、合理的に判断ができるとは限らない。そういう弱さにつけこんでいる個人や集団が悪質であると思う次第である。

伝統的なもので言うなら接客社交従事者だろう。ここで他者の弱さにつけこみ金を貢がせ使えなくなったらポイ。寂しさを抱えた経営者や労働者、役人がつけこまれて破産した例は結構ある。こういうのを色恋営業という。

歴史を遡れば他人の弱さを利用し、搾取する事業が存在しなかったことはなかった。いつまでもこういうのは繰り返されるかもしれない。こういうことに対する防波堤のようなもがあるとすればそれは教育であろう。それぞれに個別最適化された教育であり、自分の弱さを客観視できるようにするようなものだ。

東浩紀氏がどこかの配信で言っていた気がするが、個人の考え方は変わらないが社会は変わるという趣旨のものがあった。至言だと思う。個人を変えようとせず教育やその周りの仕組みを変えれば社会は変わる。教育という土台がすべての基礎だからだ。

だから言いたいのは個人のアテンションに依存する働きかけではなくシステムとして個人を修正し尊厳と経済的安定性を確保するようなものを構築するということだ。

公共としてできることは教育と個人の経済的行為を計測し、どのようなアウトプットがあるのかをそのでどころを秘匿しながら総体として把握することである。個人の自由意志に依存したあらゆる制度、経済慣習は結局ばらつきを産み、そのばらつきが非合理的な搾取的事象を生み出すのでここを社会から消す。

そのための努力をしていけば状況は改善する。






  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

弱者ビジネスを総括しよう @takahirohorii12

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ