第6話 パン祭り、5キロの渋滞
体育が終わって着替えてそのまま昼休みになった。
「山崎今日弁当じゃないんか?」
「うん、購買行って来るー」
「山崎秋のパン祭りかー?シール集めて白いお皿でも貰うんか?」
「あー、それ親が集めてるから恩売って小遣いせびろー。」
「それ皿買うより高くついてんだろー、あはは」
「じゃーねー行ってきまー」
そう言って購買に向かっていた。
不意に腕を掴まれて空き教室に連れ込まれた。
教室の鍵を閉められた。
「神崎さん…顔が凄い事になってるね…大丈夫?」
「言わないでよ。」
俺を連れ込んだ神崎さんはあの顔面スライディングで絆創膏やらガーゼやら色々張り付いていた。
「俺は今、拉致監禁されてる?」
「まあね。」
「うーん…神崎さんは俺をどうしたいの…」
脅迫でもしてカツアゲした金で白いお皿でも買うんだろうか…
「私と付き合ってよ!」
えー。
「それ、告白ってより脅しだよ?」
「だって好きなんだもん。」
「エルが?」
「…」
「エルの顔が好きなの?」
「顔だけじゃないもん!」
「ふうん。でも俺は学校では太士だよ?俺と付き合ったら神崎さん笑われるよ?」
「そんな事ない!」
「有るって。俺、今まで死ぬほど告白してきてやっと彼女出来てたからね。告白された事一回も無いし。」
「…」
「でもまあ、神崎さんが初めて俺に告白してくれたからお礼はちゃんとするよ。」
「?」
「こないだ口でシてくれたから、俺も口でシてあげる…」
「えっ!?付き合ってはくれないの!?」
「うーん…じゃあ、交換条件。神崎さんが設定時間まで耐えたら付き合う。出来なかったら、今後脅しは無しね。」
「何ソレ!?」
「まあ、経験少ない神崎さんにはハンデあげて5分にしてあげる。それで良い?」
「…分かった…」
その返事を聞いて神崎さんを机に座らせてスカートを捲った。
側に5分のタイマーをセットしたスマホを置いた。
「じゃ、スタート。」
俺は神崎さんの下腹部に顔を埋めた。
わざと音をピチャピチャ立てたり、ズルズル吸ったりしてやった。
舌を中にいれてぐちゃぐちゃ掻き回してやると声が漏れていた。
「あんま大声は出さないでね。バレたらヤバいから。」
そう言うと手の甲で口を押さえて必死に我慢していた。
まあ、多少卑怯かもだったけど、クリを執拗に舌先で攻めたらすぐにビクビクと痙攣してイった。
「…はぁ…はぁ…」
神崎さんはグッタリしていた。
「はい、終了…って3分かあ…もうちょっと頑張ろね神崎さん、てか次はもう無いけど…」
「…ズルい…経験値で敵うわけ無いじゃん…」
「まあ、神崎さんはもっと良い人見つけて大切な人に大切な最初をあげな。じゃあね。」
そう言って俺は神崎さんを置いて教室を出た。
「遅かったなあ山崎ー!」
「祭りで道も5キロの大渋滞だったよ。」
「ここから東名高速が購買まで繋がってんのか?マジウケる!」
あの後トイレで口を濯いで購買に行ったらロイヤルブレッドしか無かった…
何で食べ盛りの高校生相手に食パン売ってんだ?とも思ってたけど、美術部とかの連中が木炭デッサン用に買うために仕入れてるらしいと購買のおばちゃんが言っていた。
まあ、でもこれであんな屈辱的に恥ずかしい思いをさせられた、こんな冴えない見た目の俺には神崎さんも絡まなくなるだろとただの食パンにかぶり付きながらボーっと楽観していた。
これにもシールが付いていたので、ボーっとして捨てない様に先にスマホの背面に貼っておいた。
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