迷宮　津雲家の人々

和菜【ほらっ、拓海君早く】と

　　　手招きしている

矢野【ちょっと和菜、待って

　　　僕は関係者ではないから…】

和菜【拓海君?拓海君も立派な

　　　津雲家の関係者よね?違うの?】　

　　　と手を腰にあてて

　　　矢野に視線を送る

矢野【はい、そうです。

　　　未来の和菜の夫で

　　　拓真の義弟(おとうと)です】と

　　　しどろもどろになりながら

　　　和菜に真っ直ぐな視線を送り

　　　応えている

和菜【はい、じゃあ一緒に】

皆さんこんにちは

いつも迷宮～新聞記者

津雲京介の物語をお読みいただき

誠にありがとうございます

そして父がお世話になっております

父の普段の様子に関しては

母と兄がお話ししていると

思いますので

今後の2人について少しだけ

お話しします

矢野【舞菜、これは一体どういう事?】　

　　　と視線をキョロキョロしている

和菜【私も大学卒業したら

　　　社会人になるじゃない

　　　そうなるとなかなか

　　　会えなくなるじゃない?】

矢野【まあ、それは仕方ないだろうし

　　　社会人になるなら仕事にも

　　　慣れないといけないからね

　　　色々愚痴を聞かされるんだろう　

　　　な～でも、そんな事くらいでは

　　　心は離れません】　　

　　　と和菜に顔を向けて頷いている

和菜【それでこそ拓海君です

　　　という事で、こちらに記入を

　　　お願いします】と

　　　1枚の書類を手渡していく

矢野【和菜…まさかとは思うけど

　　　督促状とかではないよね】と

　　　心配そうに受け取る

和菜【失礼ね！金銭感覚は普通です】　

　　　と少し感情的に応えている

矢野【ごめんごめん、

　　　最近大学生がローン破産という　

　　　のがあるって聞いたからって

　　　舞菜…これって】と

　　　書類を開いて驚きを隠せない

和菜【これって婚姻届だけど】と

　　　淡々と話している

矢野【そういうのは男である

　　　僕が、それにまだ指輪も

　　　渡してないしプロポーズも

　　　まだだし】

和菜【まあ、それは追々でね?

　　　それに書いておくだけなら

　　　良いじゃないの

　　　書きたくないの?】

矢野【書きますよ!書きます!

　　　近い内に出すでしょうし

　　　拓真も早かったから】

和菜【さすがお兄ちゃんね

　　　作戦通り】としてやったりの

　　　表情をしている

矢野【拓真め…やられたわ…】と

　　　婚姻届に記入をしていく

矢野【舞菜、これで良い】と

　　　記入した婚姻届を返す

和菜【ありがとう拓海くん】と

　　　満面の笑顔で

　　　矢野を見つめていた

矢野【このままだと間違いなく

　　　尻に敷かれる気がする】と

　　　少し困惑した表情をしていた

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そして物語の本編がこちらになります

迷宮～新聞記者　津雲京介

こちらもお読みいただければ幸いです

宜しくお願いします

https://kakuyomu.jp/works/16818023213706627647/episodes/16818023213706656249