第4話 📜 龍の進撃と熊の策略
第2話で大友家が敗れた後、龍造寺隆信(遠藤憲一)がその漁夫の利を得て、北部九州の覇者として本格的に君臨し始める第4話を描きます。
これにより、最終的な島津と龍造寺の二大勢力による決戦の構図が完成します。
豪華キャストを配役し、**「龍の進撃と熊の策略」**と題した第4話のあらすじを構成しました。
📌 あらすじ:前半
📉 宗麟の退廃と大友の崩壊
時代:天正7年(1579年)頃
場所:豊後府内
前話の耳川の戦いで大敗を喫した大友宗麟(及川光博)は、現実逃避するように、ますますキリスト教に傾倒。本拠地を離れ、私領で隠遁に近い生活を始める。
事実上の当主となったのは、息子の大友義統(加藤清史郎)。しかし、義統は父の威光に頼ってきたため、家臣団をまとめきれず、領内の動揺を抑えられない。彼の弱気と権威の無さが、崩壊を加速させる。
筑前・秋月氏の**秋月種実(竜雷太)**など、各地の有力国人衆は、大友氏から離反し始める。
💥 肥前の熊、飢餓の進撃
場所:肥前
**龍造寺隆信(遠藤憲一)**は、耳川での島津と大友の消耗戦の報を聞き、「神が我に与えた天佑だ!」と高笑いする。
母・**慶誾尼(沢口靖子⇒高橋惠子)**は、冷静沈着に「大友の領地は今、熟した果実。しかし、島津が虎視眈々と狙っております。早々に手中に収めねばなりません」と、迅速な行動を促す。
隆信は、宿老の鍋島直茂(神田正輝)や、成松信勝(勝野洋)ら精鋭を率い、大友領であった筑前・筑後への大侵攻を開始。
⚔️ 忠臣の抵抗
場所:筑前・岩屋城、宝満城
龍造寺軍の猛攻に対し、大友家中で最後まで抵抗を試みるのが、**高橋紹運(山下真司)**であった。
紹運は、劣勢を悟りながらも、居城である岩屋城や宝満城の防備を固め、義統に援軍を要請する。
しかし、**大友義統(加藤清史郎)**からの援軍は望めず、紹運は孤立無援の状態に。
📜 第4話:あらすじ:後半
🦌 国人衆の離反
隆信の猛攻に対し、**秋月種実(竜雷太)**は、大友家への忠誠を捨て、龍造寺氏に内応・降伏する。
秋月種実:「大友宗麟は南蛮に心を奪われ、もはや九州を治める器ではない。これからは、龍造寺隆信の世だ!」
その他の有力国人衆、田尻鑑種(小野寺昭)なども次々と隆信に恭順。龍造寺氏の勢力は一気に筑前、筑後を飲み込み、北部九州のほぼ全域を支配下に置く。
隆信(遠藤憲一):「見たか!これが我が武威よ。肥前の熊が、ついに九州の龍となったぞ!」(慢心が見え始める)
🌊 南の静かなる覇者
場所:薩摩
**島津義久(山田孝之)**は、龍造寺氏の破竹の勢いを報告書で確認する。
弟たち(義弘、歳久、家久)は、隆信の進撃の速さに警戒感を示すが、義久はただ静かに微笑む。
義久:「あの男(隆信)は、領地を広げることばかりに夢中だ。その進撃の速さこそが、彼の致命的な弱点となる」
義久は、隆信が広げた領地が、まだ龍造寺の統治下に安定していないことを見抜く。島津家は焦らず、日向と大隅の統治を磐石にすることを優先する戦略を立てる。
⚔️ 結び
龍造寺隆信は、九州の地図の上で、自らの支配領域と、南の島津の領域を指差す。
隆信:「残るは薩摩のみ。この天下は、この熊…龍造寺隆信の掌中にある!」
島津義久は、北の空を見上げながら、弟たちに告げる。
義久:「焦燥と慢心、それが龍造寺隆信という男の全て。時が来れば、我々が動く。今しばらくは、この龍に思う存分、暴れさせておけ。」
ナレーション:「大友氏の衰退により、九州の戦国は、島津氏と龍造寺氏という、南と北の二頭の巨獣による最終決戦へと向かい始めた――。」
🎭 新キャスト(第4話 登場・活躍)
慶誾尼(けいぎんに):高橋 惠子
龍造寺隆信の生母。隆信を支える類まれな知略家。隆信の勢いが増す中で、その慢心にわずかながらも懸念を抱く。
大友 義統(おおとも よしむね):加藤清史郎
大友宗麟の嫡男。耳川敗戦後、事実上の当主となるが、父ほどの器量がなく、領内の混乱を抑えられない。
秋月 種実(あきづき たねざね):竜 雷太
筑前の有力国人。大友氏の衰退を機に龍造寺氏に寝返り、北部九州の勢力図塗り替えに貢献する。
高橋 紹運(たかはし じょううん):山下 真司
大友家の忠臣。龍造寺の猛攻に対し、孤立無援の中で最後まで抵抗を試みる。その勇敢さが、後の展開の伏線となる。
成松 信勝(なりまつ のぶかつ):勝野 洋
龍造寺隆信の重臣「龍造寺四天王」の一人。隆信の進撃戦で、最前線の指揮を執る。
田尻 鑑種(たじり あきさね):小野寺 昭
筑後・肥前の有力国人。大友家を見限り、隆信の勢力拡大に加担する。
第5話では、ついに龍造寺隆信と島津義久が、九州の覇権をかけて直接対峙する、歴史的な大決戦を描くことになりそうです。
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