第5話

完成の瞬間


数か月後、世界中の紙を試した末、最適な紙を選定。

試作→乾燥→成形→仕上げを何度も繰り返し、ついに100%紙の鞄が完成した。


光を受けて輝く鞄は、紙とは思えない存在感を放つ。

手・時間・素材・世界の知恵が一つに集まった、静かで深い力を持つ作品だった。


師匠は微笑む。

「これが、君の手で作る未来の鞄だ」

晴斗は胸が熱くなるのを感じた。

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