思い描いていた人生

古 散太

思い描いていた人生

見違えるようなことはないかもしれない

人生なんて夢を見れるほど劇的じゃない

子供のころ思い描いていた未来の自分は

今では似ても似つかないのかもしれない


まるで綺羅星のような人生を思い描いて

どんなことも簡単にできると信じていた

子供のころ思い描いていた自分の人生は

まったく違う道を歩んだのかもしれない


人生ってきっとそんな感じで

あきらめを連続で繰り返して

うんざりしながら生きていく

そうだと信じつつ生きていく


君は生きるということを学んだだろうか

何も考えず周囲の流れや大人の言うこと

常識や流行りに敏感に反応してきただけ

そんな生きかたを選択してこなかったか


見違えるということはないかもしれない

それでも日々を丁寧に生きてきたのなら

思いどおりの人生ではなかったとしても

幸せや喜びの中で生きていないだろうか


飯を食って学校に行くだけで

体が成長し大きくなるだけで

仕事をしてお金を稼ぐだけで

生きているとは言えないんだ


自分の人生に揺るぎない覚悟を用意して

それに従って日々を生きていくことこそ

真の意味で生きていると胸張って言える

自分の人生なんだから責任があるんだよ


まったくお洒落じゃないかもしれないし

楽でもお手軽でもないかもしれないけど

充実した時間と満ち足りた気分の良さは

覚悟があるから感じられる心地よさだよ


何かのせいにしてちゃダメだ

人のせいにしちゃダメなんだ

周囲とともに流れちゃ難しく

常識に委ねてちゃわからない


自分の信じることを疑わずに

愛することにすべてを傾けて

目の前のことを受け入れては

そのすべてに感謝をしてれば

人生は案外うまくいくものさ

幸せを感じられるかどうかは

人それぞれだからわからない

でも不幸とは感じてないはず

それが「生きる」ということ

本当の人の生きかたなんだよ

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