ぼくらには言葉がある

古 散太

ぼくらには言葉がある

何が正しいとか間違っているとか

それはすべて個人的な主観だから

人に押しつけてもしょうがないよ

自分を正当化してるだけに見える

常識は時代とともに変わっていく

アップデートしていない価値観は

もはや自分だけの正論になってる

共感を得られるかもしれないけど

その期間はほんの一瞬でしかない

流行りすたりとと同じようなもの

自分の主張は自分だけの主張だし

それが必ずしも正しいのかどうか

世界の常識はいつも変化している

世界の正しさは状況で変わってく

この世には決められたルール以外

絶対的に正しいことなんてないよ

見方を変えれば誰もが正しいから

自分の思惑なんて自分だけのもの

そのことに気がつかない人たちは

今日も声高に自分の思惑を語って

周囲から拍手喝采を受け取ったり

白い目で見られて文句を言われて

また平和で幸せな一日が過ぎてく

正しくもないし間違ってもいない

ありとあらゆるすべてが正しくて

ありとあらゆるすべてが違ってる

ただそれだけのことなんだからさ

目くじらを立てては怒っていたり

眉間にしわを寄せた不機嫌な顔は

ここらへんでもう終わりにしよう

ぼくも正しいけど君も正しいのさ

それを理解し合えるように言葉が

ぼくらには与えられているんだよ

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