情報量が多く、読み応えのある作品なので★2としました。
- ★★ Very Good!!
全体を通して、
モータースポーツへの知識量と熱量が非常に高い作品だと感じました。
車両特性やコース設定、競技フォーマットなどが丁寧に組み立てられていて、
「どういうレースなのか」「どんな強みと弱みを持つチームなのか」が分かりやすく、
読者を置いていかない構成だと思います。
特にリンとアサヒのバディ関係は、
技術と経験の差があるからこそ成立する距離感が描かれていて、
お互いに補い合う関係性が物語の軸としてしっかり機能していると感じました。
レース中の無線や練習シーンなども、二人の関係性が自然に伝わってきます。
また、TDRという大会設定もユニークで、
単なる速さだけでなくチーム戦としての戦略性を描こうとしている点はとても魅力的です。
実況や配信演出を取り入れているところも、
「見せるレース」を意識しているのが伝わってきました。
一方で、個人的には情報量がかなり多く、
一気に読むと少し密度を強く感じる場面もありました。
車やレースに詳しい読者には楽しい反面、
感情面や“間”を味わう余裕がもう少しあってもいいのかな、と思うところもあります。
とはいえ、
ここまで一貫した世界観と熱量で書き切っているのは簡単なことではありませんし、
モータースポーツが好きな人には確実に刺さる作品だと思います。
今後のレース展開や、
リンとアサヒがこの大会を通してどう変わっていくのか、
そこは引き続き気になるポイントです。
続きも楽しみにしています。