モータースポーツ~車小説は多々ありますが、一味も二味も違う作品です。
レース描写をする中で、マニアックになり過ぎず、ビジュアルとして浮かぶ文体。
映像や漫画で表現するのが絶対的に簡単な分野ですが、これを小説としてしっかり”想像”できるのが本作の魅力です。
有名作で言えば~頭*字DやM*ゴーストが著名ですが、これは登場人物にもかなり焦点が当てられている逸品~某オーバー*ブに近い感じでしょうか?~と言えると思います。
読みやすく、そして読後にまるで自分が走り切ったかのような爽快感の湧く作品です。
まずはあなたの運転席のドアを開けて、この世界を体感してみてください。
ここまでやる作品はなかなかないです!
っと、いきなりなコメントですみません!
でも、読み終えたばかりでこのコメントを書かせていただいている以上、ひとこと紹介にも書かせていただいたとおり、〝純粋さ〟が常に光っていて、眩しい作品です!
『車』というジャンルは、読み手を選ぶことは私としても経験していて十分その難しさを実感しています。
が!
そんなことはなんのその!
この物語の持つ疾走感はそれはそれは見事なものです!
登場人物。物語を彩る様々な車種。
この物語をさらに面白く、その読後感といったらまさにオリジナル!
車好きにはもちろんのこと、これを機にぜひ一読を進めたい物語です!
きっと新たな魅力を知ることになるかと思います!
オススメです! ぜひ、新たな世界を、そしてさらなる魅力を読んでみてください!
モータースポーツ小説、あるいはレース小説。はたまた走り屋小説。
本作「TDR」。
小説版「イニシャルD」みたいな感じと思ってもらえればいいかもしれません。
いや、小説版「オーバーレブ!」といったほうがいいのか?
いやいやもちろん、どっちとも全然違うお話なのですけど。
「へえ、なるほど。『そーいうの』なんだね、アニメの「MFゴースト」とか、今やってるしなー」
なんて思う方、多いかもしれません。
そう思った方に、ちょっと面白いトリビア一つ。
これがですね、漫画とかアニメだと、まあ見るジャンルって印象の物語なんですが・・・
実は、小説というジャンルだと、意外と、「あまり無い」んですよ。
モータースポーツ小説。
去年お亡くなりになられた高斎正先生以外に、バッチリそういうの得意な小説家って、思いつかないし。(「ニッサンがルマンを制覇する時」は好きだったなあ)
高斎先生以外だと、大藪春彦先生作品の一部と、小説家転向後のすがやみつる(菅谷充)先生作品の一部くらいかなあ。僕が思いつくの。
(なんならAmazonで「レース 小説」とかって検索してみるとわかります)
現実のレースがすごくドラマフルだからして、ノンフィクションの本はわりとあるのですが・・・
漫画ならわりと見る。アニメとか、映画とかでも見る。
でも「小説」で上梓されてる?となると、意外や、途端にあんまり見かけなくなる種類の物語なのです。
つまり、そこで、我らがカクヨムとかなろうとかの出番だ。となるわけでして・・・
何が言いたいかというと、ズバリ
「『そーいうの』、小説で読みたい!」と思った方、この「TDR -Touge Dual Raid- ~限界同調バディレース~」、実は貴重な、そーいう作品ですよ!!!
ですからですから、さあ、早速作品をフォローしましょう。すぐしましょう。ポチっとほらポチっとはい。そうです大丈夫です面白いから。
ということです!
主役はバッチリかわいい2人の女の子! ちゃんと(ちゃんと?)片方は美人系、片方は可愛い系です。
女の子に男趣味やらせるのは食傷気味? 大丈夫、美味しいとこ攫っていく渋いオッサンコンビとかもしっかりと出てきます。
女の子がハンドル握るからって、カーバトルの様子もヌルかったりはしない!悲鳴を上げるブレーキ、ビリつくステアリング、軋むフレーム、鉄とオイルの匂いマシマシ。
重力とサスペンションと歪むタイヤとエンジンパワーとがせめぎ合う、レーシングメカニクスの描写もバッチリです。
出てくる車種も、軽量FFからハイパワースポーツ四駆までバリエーション豊富、きっとあなたのお好みの一台が見つかります!(中古車センターの営業マンと同じ調子で揉み手)
毎回、話末にまとめられている専門用語の解説コーナーもまた楽しく、そういうの好きな方には、それだけでご飯おかわり行けますよ。
実際に上梓される市販の小説で、この手があまりないのって、そういうとこ(一般読者を考えて、専門用語とか、走行の描写が重くなるのとか、を避けようとすると、変にテンポ悪い文章とか、まどろっこしい文になってしまう)もあるのかなとも思ったりします。「ブレンボ」の説明なんてしなくても、漫画ならロゴのついたブレーキキャリパーの絵を一コマ描いたらいいだけなのにね、みたいな。
でも書くぼみアスさん。それを読む僕ら。趣味の執筆ってそうですよね。
というわけで、このレビューを書いているところで、TDRの物語は、次からいよいよ最終戦!物語はどうフィニッシュラインを越えて、栄光のチェッカードフラッグはどのチームに振られるのか。本当に楽しみです。
叫べタービン! 切り裂けSOL EDGE!
俺のアサヒちゃん(違います)は今日もフルスロットルだ!
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連載完了後 追記
連載中にレビューを書かせていただいていたこの物語ですが、
終劇となりました。 最後まで楽しく読ませていただきました。
レース終盤、まさにバディとしてお互いを感じながら熱く走るアサヒとリンの姿。見ていると(読んでいると)毎回、声をあげてしまいそうになります。なっていました。
それから描かれる健気なメカたち。身をよじって頑張り、限界を超えてしまう機械達なんかも出てきまして、ちょっと泣けたりします。たんなる機械なんだけれど、「愛車」なんて言葉があることの意味を、ぐぐっと伝えてもらえる、これはそういうお話でもあるんじゃないかと、僕には思えました。
エピローグには、ぼみアスさんの他作の登場人物なんかもあらわれ、他の作品も読みたくなります。というか他作品を読んでから読むとぐぐっとくるかもしれません。(そちらも是非、読んでからこられるのをおすすめします!)
最後にあらためて、繰り返しになりますが、モータースポーツ小説、読みたいみなさん、絶対に損しません。この物語、読んでみてください。
そして読み終わったら、耳を澄ませてください。
多分僕と同じように、4G63の咆哮が、あの峠道から聞こえてくるようになってるはずです!
クルマ好きなのが伝わってくる、読んでいて楽しいレース作品です。
GTカー出身と二輪出身、まったく違う経験を持つ2人が同じ舞台で戦う構図が面白く、マシンの違いや走り方の差がレースにしっかり反映されています。
車両や規制の説明も分かりやすく、それでいてくどくならないのが好印象。
レースシーンは迫力があり、初心者でも情景が思い浮かびます。
また、毎話イラストが載っているので状況がとても分かりやすく、特にS2000がとにかく格好可愛いです。
登場人物たちも可愛くて、キャラ面でも楽しく読めました。
「MFゴースト」を思わせる要素はありつつ、チーム戦やキャラクター同士の関係性に独自の魅力があり、
純粋に「走り」を楽しめる作品だと思います。