第5話 告白の予定

蒼太は、ご飯を食べ終わった後、自分の部屋に行った。そして、桃香姉に、

「相談したいことがあるんだけど、、」と言って、蒼太の部屋に桃香姉を連れてくる。

「俺さ、好きな人できちゃったんだよね、、」と蒼太が言う。すると、桃香姉が、驚いた顔をしながら、「好きな人できちゃったの?!」と言う。桃香姉に言うと、

うるさく言われるから、言わないでおこうと思ったけど、言うことにした。

好きな人の名前は、美樹だ。高校に入ってから恋をしている。両思いか、片思い

なのかは分からない。(明日、放課後遊べるか聞いて、告白しよう!!)と蒼太は決心した。桃香姉は、口を開けて固まっている。好きな人ができたと言って、

相当驚いたのだろう。「告白は、、、しないよね??」と聞いてきたので、「明日する予定だよ」と蒼太が言うと、「お父さーん!!蒼太が告白するって〜!!!!」と

桃香姉が言うと、ドスドスと階段を上がってくるお父さん。

ベットに隠れる蒼太。桃香姉は、お父さんと一緒に蒼太の部屋のドアを「バンッ!!」と開けて部屋に入ってくる。お父さんは、「お前、、、、、好きな人できたんか?!それで、明日告白するのか?!」と大きな声で言う。蒼太は、お父さんの声が

大きすぎて、「うるさいよ、、そうだよ?告白するの。」と小さな声で言う。

桃香姉は、付き合ってしまったらどうしよう、、と思っているらしい。

蒼太自身は、付き合えるとは思っていない。両思いが確定していないからだ。

蒼太は、高校の入学式で一目惚れした。1年も2年も同じクラスだから、

仲は良い。でも、奈津に、屋上に呼ばれて行った時に、奈津が蒼太のことを

好きだってことが分かった。でも、美樹のことが好きなのは変わらない。

美樹の気持ちも聞きたいが、聞く勇気がない。もう、美樹の気持ちを聞く事は

諦めて、告白をすることにした。振られたら、終わりだけど、美樹に聞いたら、

蒼太が美樹のことを好きだってバレてしまう。蒼太がはっとしたときには、

お父さんがお母さんに伝えてしまっていて、お母さんも蒼太の部屋に来るところだった。家族四人が蒼太の部屋に集まって、話し合いが始まった。蒼太は、(ここまでしなくてよくないか?)と思っていた。

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