第5話 ショッピングモール
二人は顔を見合わせた理由は、レジに並んでいる瀬津を見たからだ。
聖永と紗和が大きい声を出したせいか、みんながこっちを見ている。瀬津も、
こっちを見た。「えっ??」(そりゃそうなるよね)と聖永と紗和は思った。
急に瀬津が大きな声で言う。「なんでいるの〜?」と。二人は、「「普通に買い物しに
来たの!!」」と、瀬津と同じくらい大きな声で言う。少しの間、沈黙が続いた。
その後に、瀬津が口を開く。「まあ、あとで会ったら話そ。」と言って
瀬津はレジに進む。「絶対会う!」と言って聖永と紗和は前に進む。
会計を済ませたあと、二人は瀬津を探す。十分くらい歩くと、服屋さんで瀬津を
見つけた。瀬津が二人に気づいて、歩み寄ってくる。「なに?話したいことでもあるの?」と聞いてきた。聖永と紗和は固まったまま、口を開ける。
「なんでここにいるの?」と聖永が聞く。「お母さんと買い物しに来ただけだよ?」
瀬津は、(クラスの男子が放課後にショッピングモールにいてもおかしくないよな?)と思った。「まあ、俺お母さんの所に戻るね。ばいばい」と言って瀬津は戻ってしまった。聖永と紗和は、「もう帰ろっか!」と言ってショッピングモールを出る。
「あ〜楽しかった!!」と言う紗和。「なんか気まずかったけどね。でも、楽しかった!!」と言う聖永。二人は、学校の前で「「ばいばい!!」」と言ってお互いの
家に戻る。聖永は、学校から近い家に住んでいる。紗和は、少しだけど聖永の家からは離れている。家に戻った聖永は、お菓子のボックスに目を向ける。
「私の大好きなクッキーが入ってる!!!」聖永は普通のクッキーは好きだが、
チョコクッキーは嫌いだ。二階で寝ている兄を叩き起こして、「お兄ちゃん!!
クッキー食べていいかな?!」とテンション高めで言う。「いいんじゃない?俺の分も持ってきて」と言って兄はベットにもぐる。聖永は、(仕方ないな、、)
と思いながら、一階に降りてクッキーを二個取る。素早く階段を上がって、
兄にクッキーを渡す。「はい!!!お兄ちゃん!クッキーあげる」と言って
ベットにクッキーを投げる。すると、ベットから手が伸びてきて、聖永は笑った。
兄が、「ありがと」と言ってクッキーを食べる。小声で、「うま、、」と言ったのが聞こえて、面白かった。聖永は階段を降りて、テレビを見ながらクッキーを食べ始めた。
「うま!!!」と大きな声で言うと、「だろ!!」と二階から聞こえた。
二人は、爆笑した。
私の恋 @yuukonn
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