何かしらの制約を抱えた二人は、密閉された空間の中僅かな恋の時間に浸る。「制約があるからこそ」なのか「制約があってもなお」なのかどんな制約なのかさえ、一切の説明を物語の外へと放り出しだ潔さがある。そうして、現実から切り離された場所で、細切れの恋愛を楽しむようでいて、また余白に預けられた無粋な現実に純粋な恋慕が対抗している。大人の掌編ですが、こういう恋愛もあるのかもしれませんね。大人でなければ、この滋味は響かないかもしれません。
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