第42話 袋いっぱい、とレベル


太陽が高く昇るころ、

アキトは大きく息を吐いた。


スライム核の入った袋は重く、

中を覗くまでもなく大量だと分かる。


(小型、中型、大型……

昨日より圧倒的に多い)


レベル表示を見る。


────────────────

【LV:7】

EXP:172 / 210

────────────────


「……本当にレベル7まで来てるんだな」


この速度は、

早いのか?


魔術の成長、

経験値の伸び、

核の密度、

戦い方の変化……


全部が自分を押し上げている。


(……水魔術、俺に向いてるのかもしれない)


アキトは袋を背負い、

街の方向へ歩き出した。


今日は稼げる。

水魔術は伸びる。

そして──自分は確かに強くなっている。


そんな自信を噛みしめながら、

アキトはギルドへ向かった。

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