メール、LINEなどが全盛期の今。手紙でひたひたと忍び寄るアナログな恐怖感が、たまりませんでした。無機質なデジタル文字ではなく、感情が滲み出る手書きの文字だからこそ、恐ろしい。その恐怖が、主人公の一人暮らしの部屋と生活に、じとじとと、浸透していく。登場する食べ物も、身近なものだからこそ、次に自分が食べるときに連想してしまう。「怖くてもいい!。だれか私に、手紙を下さい!」。読み終わった後、恐怖とともに、「手紙」というタイトルが、じとじとと私の中に浸透していく。贅沢な時間でした。
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