第13話 水龍

[オケアノス!?]

あれは5大龍と呼ばれるやつでは!?

[やっと気づいたかE種の者よ]

[あんたこそE種じゃないか!]

[ハッハッハッハ!]

[全力をぶつけてみよ]

[見事に相殺して見せて戦意を削がせてもらうぞ]

[なら遠慮なく…]

[スノードリル!]

今作った即興魔法だがこれで十分だ

[フンッ!バカにしてくれるな!]

[龍踊り:水は鋭く突き刺さる]

オケアノスの背後からの水の槍が魔法を相殺しようと即興魔法に狙いを定める

[なっ!?]

[魔法で作った槍が物理的に弾けた!?]

[なら受け止め…なんだと!?]

あのオケアノスが避けた(笑)

[小細工などと卑怯であるぞ!]

[相手の魔法に合わせて変形させるのも実力のうち]

[もう一度打て!これはプライドがかかっている!]

[スノードリル]

[龍おど…]

「何やってんだこのバカ龍!!」

その声とともにあのオケアノスの頭にたんこぶができた

「あんたなんで運命捻じ曲げるのよ!」

[なんでここに…]

「謝んなさい!」

[ごめんなさい…]

[???]

「ごめんなさいねユキちゃん」

[なんで名前を…]

「このバカ龍は持ち場を離れてここに遊びに来ることがあるんだけど…」

「これでも一応神なのよね」

「帰ったらしっかり躾とくから」

ひどく恐怖した表情をしている

「あなたすごく強いね」

[はい、一応HE種と言われてます…]

「いやE種でしょ?」

[…へ?]

「格上の魔力は読み取りづらいでしょう?」

「でもE種の魔力を読み取れてたじゃない」

[あ、確かに…]

この話の上から3行目のやつ気にしてなかったけど

もしかして私って結構やばい?

「人化だって神クラスのために作られたし」

「たまに魔力の多いHE種が使っているけれどね」

ならまだHE種の可能性も…

「でもあんたはE種で間違いないわ」

自分ってやばいんだ…

「とりあえず戻りなさい仲間が心配するわよ」

[あ、はい]

あのオケアノスがあれでいいのか?


「ユキ!お帰り!」

「ユキちゃん!お帰りー!」

「ごめんねドラゴンの相手をさせちゃって」

「大丈夫だよ」

「ユキ…後で話がある」

「?…分かったんだよ」


「ユキE種になってない?」

!?

分かるってことは…

「あ、あはは…」

「魔力増強剤を飲んでから感じ取れるようになったんだけどね」

「はい…そうです…E種になってました…」

「…」

「ま!それを感じ取れる私も同格なんだけどね!」

「急に魔力が増えすぎて怖かったんだよね」

「同格がいると安心…ってそういえば」

「なんであんなに帰りが遅かったの?」

「もしかして…」

「オケアノスと戦った」

「…はぁ!?!?」


―――「全くお前は…」

   [ごめんなさい…]





ちょっとした秘密コーナー


みんなの戦闘力編

ユキ E種クラス

アグシ 上に同じく

パラガス 最近Cランクになった

フォキ 一人でDランク相当

ガサエス 子供にすら負ける


最後の声についてひとつまみ

実はあれは運命の神であのバカ龍を躾したのは後輩の方、あとバカ龍は水の神の偉い方

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