第11話 危ない方?
「ガサエス様!"一応"お茶を入れてまいりました」
「にへへへへ」
(引)
「こんなたくさんの魔力草ちゃん始めてみた!」
フォキは何を見ているのだろう
「フォキ何を見て…」
「にへへへへへへへへへへ」
ズズズとできるだけ音を出さず部屋へ向かった
「パラガス様があの人の相部屋が嫌だと言うのも納得できますね…」
「思春期とバカにしてた私達がバカだったね」
「アグシはどう思う?」
「人の趣味にとやかく言うつもりはないね」
「にしても今思ったんですけど…」
「人化したユキちゃんはご主人さまと似てますね」
「見た目が?」
「はい」
「確かに言われてみれば…」
「似てるかもしれない…」
「まあ12年前から一緒だし姉妹みたいなものだよ」
「話し方とか声とかも似てて区別が…」
「あーなるほど」
「それは確かにそうかも」
「ユキちゃんの話し方とか決めませんか?」
「私?」
「語尾をつけるとかすれば区別がつきますよ」
「なにかいい案あるの?」
「無いですね…」
一方バラガスの部屋
「なんでお前がここにいるんだよ!」
「別にいいじゃないですか」
「何がだよ!」
「部屋がなかったんですよー!」
「魔力草と一緒に寝てろ!」
「あれは高純度すぎて近くにずっといると
体調が悪くなりますよ!」
「体調崩してろ!」
「なんか男子の方うるさいですね」
「それよりユキの語尾決めようよ」
「そうですね!」
「私的には"だよ"とか?」
「いい案ですねユキちゃん」
「いや私はユキじゃないけど」
「あれ?」
「分かりづらいから一時的に付けるんだよ」
「じゃあユキちゃんは何かありますか?」
「そう言われても悩むんだよ」
「私は"ぴょん"とかが良いですね!」
「言いづらいから却下だよ」
「解釈違い却下」
「多数決で却下ですか…」
「じゃあ私"だよ"でいいんだよ」
「じゃあ決まりね」
一方パラガスとガサエスの部屋
「帰れお前!」
「なんで拒否するんだよ!」
「体調崩しとけよ!」
「嫌だよ!」
「見た目女子っぽいんだから女子会混ざれよ!」
「無理でしょ!」
「おーい男子達!うるさいぞ!」
「パラガス様は諦めてください」
「男子たちは黙るんだよ」
「あとユキちゃんの語尾は"だよ"になったよ」
「分かったからこいつを他の部屋に…」
「諦めてください」
フォキが怖い笑顔で睨む
「はい…」
「今日はもう寝てください」
「はい……」
「あとガサエス様」
「なんですか?」
「魔力草の保存方法は?」
「かごに入れてあるけれど」
「1日以上保存する際は密閉してください!」
「え?」
「魔物が寄ってきますよ!」
「魔力草は比較的どこでも生えます!」
「でも人が少ない山岳や砂漠などの住みにくくて人が少ない場所だと魔力草を取る人がいません!」
「逆に言うと草原などでは魔力草が貴重です」
「つまり魔力草を求めて寄ってくる?」
「そうです!」
「急いで瓶に詰めてきます!」
「もしかしたら夜中か明日の朝魔物が寄ってくるかもしれませんね…」
「はぁ…何をしているんだか」
「あんたの実力がこの街で示せるじゃねぇか」
「そんなもの求めてないって…」
―――「運命が噛み合っている…流石は先輩」
ちょっとした秘密コーナー
好感度編〜その4〜
フォキの場合
ユキ 「初めてサウサ以外と話ができたんだよ」
数値 65
アグシ 「頼りになる指揮官」
数値 74
パラガス 「元奴隷なのにすごい元気」
数値 60
ガサエス 「怖い人」
数値 45
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