第10話 薬師とうさぎ
「ご主人さま!見てくださいこれ!」
「なんでこんなたくさん魔力草を?」
「穴場があったんですよ!」
「で、これをどうするの?」
「ギルドで依頼を出して調合してもらえばいいじゃないですか!」
「確かにあと1週間以上ここで暮らすと思うけど」
「ならいいじゃないですか!」
「それでなんで宿の部屋に連れられてるの?」
「2.3日くらい戦いっぱなしじゃないですか!」
「依頼はたしかにいっぱい受けてるけど…」
「休養を取ってください!」
「あとユキちゃん」
[なに?]
「これあげる」
「それは魔力草じゃ?」
「魔物にとっては
調合するより効率がいいんですよ?」
「知らなかったな…」
[でもその配慮はすごく嬉しいな]
「ありがと!ユキちゃん」
「あと半分は依頼に出しておきました!」
「バケツ一つくらい採れてたよね?」
「はい!」
「その半分って物凄いんじゃ?」
「へ?」
「いや魔物が進化するのって突然変異か…」
あたりに轟音が響く
その音の中心に…ユキがいた
音と揺れが過ぎ去った頃にユキは…
「え?」
人化していた
「ゆゆゆユキちゃん!?!?」
「ユキ!?」
「あんた…」
「HE種に…」
「ユキちゃんなの!?!?」
「え!なんで!?魔力草を食べただけなのに…」
「ユキ!よく聞いて!」
「魔力草ってのは貴重で!」
「う、うん」
「30束でH種相当!」
「そしてあんたが食べたのは25束!」
「すでにあった魔力と合わせて!」
「HE種か!それ以上!」
「え、えぇーーー!!」
「と言うことでユキが人化しました」
「フォキちゃん??」
「ねぇアグシやっぱ服って違和感が…」
「今真面目な雰囲気が壊れました」
「一応うさぎ化できるらしいけど…」
「本題は!」
「ユキが!HE種になりました!」
「だろうな、」
「そこは驚いてよ」
「バケツ半分も食ったらそりゃ…ね?」
「それもそうだった…」
「街の人達には?」
「説明した」
「駄目だろぉ!」
「あんたが"うちのユキ(H種)が魔力草を食べてHE種になりました"だなんて言ったら混乱するわ」
「ごめん…」
「ちなみになんて説明を?」
「さっきパラガスが言った通りのことを…」
「まじかよ…」
「ご主人さまー!」
「調合の依頼を受けてくれる人を!」
「いつの間に…」
「連れてきました!」
「連れてきた!?」
ドタバタあって…
「やっぱりHE種を手懐けていると言う…」
「あぁうん」
「そこの美少女がユキだよ」
「何を言っているのですか?」
「人化の魔法だよ」
「確かにHE種ならできるか…」
「申し遅れましたわたくしガサエスと申します」
とても小柄な一応男だ
「今回は旅の同行を申し出に来ました」
「馬車代は今回の依頼で十分だし…」
「わたくしをに連れて行ってくれませんか?」
「まぁいいんじゃないのか?」
「よっしゃ!あの英雄のパーティ入れた!」
「あとは英雄の威を借りて大儲け…」
「いいのか?こいつ本当に」
「別に害じゃないし」
「ねぇガサエス?」
「何でしょう?」
切り替えが早いな
「英雄って?」
「そりゃAE種の討伐やスタンピードを食い止めたりしたあなた達のことですよ」
「まじか」
「あとよく間違われるんですがこれでも男です」
「薬師としてがんばりますよ!」
「あぁうんよろしく」
厄介な仲間が増えたっぽいな
―――「面白い運命を作っているね…」
あとがき(落書き)
この作品をここまで読んでくださりありがとうございます!
できれば反応が貰えればモチベになるので反応をお願いします!
ちょっとどころじゃない秘密
実はあと10話以内に完結の予定
ちょっとした秘密コーナー
好感度編〜その3〜
パラガスの場合
ユキ 「別になんとも」
数値 58
アグシ 「まぁまぁ信頼してる」
数値 61
フォキ 「助けられたときはかっこいいと思った」
数値 65
⇣NEW
ガサエス 「英雄パーティってだけで尊敬!」
数値 75
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