第9話 魔力が足りない
また魔力切れか…
「あ、ユキちゃん起きた」
「最近魔力が足りないね」
「俺ら魔力使わない組は分かんねぇなその悩み」
「こんな悩みなんて持つものじゃないよ」
「なら通称魔力草とかどう?」
「ありゃ調合が大変だぞ?」
「ましてや調合の器具だなんて無いしな」
でもあと少しで次の街だ
「ねぇ、あれ…」
「何か変だな…あれは」
お菓子を期待してウキウキなフォキを横目に2人と1匹は街のある"北"の方角の空に目をやる
「これは夢ですか?」
「いいや現実だよ」
「私のお菓子は?」
「無いぞ」
「そんなぁ〜」
「考えたくなかったことが起こったな」
「なぜ街はこんなことに?」
「俺の見立てでは600体のスタンピードだな」
「スタンピードって…まさか」
「あの200体いたやつだな」
「…じゃあなんで200体しか…」
「あそこの新聞を見てみろ」
以下抜粋内容
スタンピード襲来
146体撃破
推定420体生存西と南に散開
ゴブリンキング南に進行交通規制へ
「なるほど…」
「幸いギルドは建て直されているみたいだぞ?」
「それは助かるね」
「生活インフラに継いで最優先だからな」
「冒険者の手を借りるにはあれを経由する必要があるからな」
「ギルド職員だって被害者なのにな」
「ギルド職員ってブラックですよね」
「やっぱり街の復旧依頼が出てるね」
「内容は…木材の伐採と運搬の護衛」
「あとは生活インフラの完全復旧ですね」
「とりあえず受けようか」
「こんなことになった街に冒険者は少ないからな」
スタンピード後の街は冒険者にとって稼ぎ時だ
…なぜなら
「2日もしたら冒険者が大量に来るだろうな」
「冒険者の助けを借りるためのまあまあ高めの報酬のおかげだな」
「スタンピードのあとは兵士が少なかったりメンタルブレイクしているしな」
「ちょっくら元王国騎士団の実力見せてくるかな」
「?」
「依頼の手続きしておいてくれ」
「お前ら!安全確認はしたか!」
「「「「はい!!」」」」
「ちゃんと構えろ!」
「「「「はい!」」」」
「街を復旧するぞ!」
「「「「おー!」」」」
「士気の上げ方がすごいね」
「流石は元王国騎士団のパラガス」
「パラガス様はとても立派ですよ!」
「あっちに魔物が出たからお願いフォキ」
「はい!」
アグシも魔物使いが荒いよ…
「ユキお帰り魔物が他にもいたらジャンプして」
私はぴょんと飛んだ
「なら討伐しないとね」
うおー!と雄たけびを上げながら男たちが気をなぎ倒している…
「魔物ごとなぎ倒すとは思わないじゃん」
「魔物を討伐しに行ったら木ごとなぎ倒していきましたよ」
一般人でも集まればこんな強いんだな…
―――「ちょっとこの世界の運命の管理お願い」
「分かったわ」
ちょっとした秘密コーナー
好感度編〜その2〜
アグシの場合
ユキ [もう姉妹じゃないの?これ]
数値 79
パラガス 「凄いやつだけどたまに変人だな」
数値 65
フォキ 「恩人です!あのときは怖かったけど…」
数値79.9
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