第8話 あのときの…
馬車に乗ってから丸一日が経った
「この世界ってみんなが主人公だよなぁ」
「急にどうしたの?」
「いや、なんとなくな…」
「ユキとフォキはよく寝れるよね
"乗り心地が悪い"のに…」
「そうだな、"乗り心地が悪い"な」
フォキが顔面を殴った人が一緒の馬車だなんて
「お前ら謝罪の1つもねぇのかぁ?」
「ナンパするのが悪りぃだろうが」
「あぁん?そいつが強かっただけで
お前らは弱いのかぁ?」
「はぁ…面倒だなお前」
「タイマン張るか?」
「言っとくが俺は元王国騎士だぞ?」
「んなデタラメ効くわけねぇだろ?」
「ならやるか?」
そこまでパラガスが言ったところで…
「キャーーー!!」
「悲鳴!?」
「アグシちゃん!ユキとフォキを頼んだ!」
ここで実力を示して力の差を分からせよう
「何だあのデケェ鳥は…」
「Bランク相当じゃねぇか」
「無理はできねぇが…行くぞ!」
あの鳥は見たところ…
「うわっ」
炎魔法を使ってくるのか
「そこの冒険者さん!」
「は、はい!」
「剣を一本貸してくれ!」
よし…これで!
「ラングランス流二刀流術!」
「突風!」
投げられた岩のように突進し鳥の腹部に直撃した
「パラガス!」
「うさぎとフォキちゃんは?」
「あいつを気絶させてきた!」
「きぜっ…はぁ!?」
「手出ししなくていいから見てろ!」
「ラングランス流!」
「疾風」
鳥に10以上の傷をつけ引き下がった
[炎魔法2重詠唱]
[フレアバースト]
「何!?」
[雪魔法2重詠唱]
[スノーシナリー]
「うさぎ!?」
手助けするなとはこいつには言ってなかったな…
相殺したからとどめを刺せと言わんばかりにユキが鳴いた
「あぁわかったよ!」
「ラングランス流!」
「春風!!」
それはただ突進し斬りつけるだけの物だった
…だが、確かに急所を突いた
「やったな」
「待ってそれを言ったら…」
あーあ生きてるよ、せっかく手助けしたのに
[スノーパレード]
「うさぎ…!」
なにか言われるか?
「ナイスだ!助かった!」
「あとは下がっててパラガス」
「あとはご主人さまがなんとかしてくれますよ」
[フォキ!あの鳥私に倒させてほしい!]
「…なるほど、ご主人さま!」
「なに?」
「ユキちゃんがあの鳥を倒したいだって!」
「まさかあの鳥ってあのときの…」
「上からユキを落とした!?」
[ちょっと違う]
そろそろ来いと言わんばかりに咆哮を上げた
[それじゃあ行くぞ!]
[ブリザード]
雪魔法と白魔法の風を使った魔法だ
竜巻を起こしそこに雪魔法を使う
鳥は身動きできずに…じわじわと
[咆哮でかき消した!?]
[サンバースト]
[スノー]
[スノーパレード]
[スノーキャノン]
[なんとかかき消した…]
「BランクのAE種にここまで善戦できるとは…」
[本来ならみんなで倒すのがいいけど…]
これで終わりにする!
[雪魔法2重詠唱]
[スノーの派生!]
[アンタークティック!]
巨大な雪を対象に当てる技だ
[行っけーー!]
[フレアバースト]
フレアバーストは効かず鳥は雪に埋もれた
「本人が寝たら溶けちまったけど
魔石の回収が楽だな」
「やっぱりユキちゃんは強いよ」
「…そうだね」
―――「見てよこれ、面白くなってきたでしょ?」
「そうだね…」
ちょっとした秘密コーナー
好感度編その1
指標
嫌い1〜10
ちょっと苦手20〜30
普通30〜40
知り合い40〜50
友達50〜60
親友60〜70
めっちゃ信頼できる仲間70〜80
好き80〜90
プロポーズ90〜100
〜ユキの場合〜
アグシ
「姉妹みたいなもの」
数値 75
パラガス
「案外良いやつ」
数値 57
フォキ
「親友です!」
数値 69
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