第2話 公安のトップ
俺は、Ⅾ班のリーダー兼ジンキ教育係の
「なあ、ラッキー。公安って何すんの?」
「お前、なんだその呼び方」
「んー、荒木だから、ラッキー?」
「はあ、なんでよりによってラッキーなんだよ……。まあ好きに呼べ」
「分かった。そういえば、俺、お前じゃなくてジンキ」
「はいはい。分かったよ、ジンキ」
「んで、公安って何すんの?」
「公安といっても、いろいろ課があってな。俺らの六課は、別名『
「
「なんたって死後の世界だからな、具体的な場所は分からん。ただ、六課で研究が進んでいて、鏡から
「へえ、
「さあな。一応言っておくが、軽い気持ちで
「そっか、分かった。じゃあ、
「すまん。あとは、
「
「公安のトップだ。お前を公安に拾ってくれたのも
「じゃあ、恩人だな」
「ああ、それが分かればいい。今まで、あの人が怒ったところを見たことはないが、失礼のないようにな。俺はジンキの入隊手続きをしてくる。んじゃまた」
ラッキーが言っていた
ここは……なんか人がいっぱいいるな。
「本日、戸籍に死亡の記載がなされた二千百五人について、
「
みんな忙しそうにしている。俺もいつか、
何度も階段を上り下りしていると、頑丈でデカい扉の部屋を見つけた。これがきっと、公安のトップの部屋だ。俺もいつかトップになって、ここに住みてえな。とりあえず、ノックしてみよう。
――トントン。
「はい、どうぞ」
優しいけど、落ち着いた声だ。さすが公安のトップ。かっけえ。
「失礼しまーす」
部屋に入ると、外を見てコーヒーを飲んでいたおじいさんがゆっくりこちらを振り返る。しわが刻まれた顔に
「おお、ジンキくんじゃないか。もう体は大丈夫なのかい?」
「刺されたときはマジで死んだと思ったんすけど、もう大丈夫っす」
「さすが、殺し屋の子は体が強いんだな」
「そういえば、
「ふふ、公安のトップをなめちゃいけないよ」
「ふ~ん、公安ってすげえんだ」
「ジンキくんには、
「分かった、任せて」
「ねえ、この女の人って
「はっは。彼女だったのは、もう昔の話だね。結婚したから、妻かな」
「人を好きになるのって、どんな感じ? 俺、学校にも行ってないから、そういうのよく分かんないんだよね」
「もう還暦になるじいさんにそんなことを聞くのか。面白いね、ジンキくんは。……そうだね、その人のためなら、なんでもしてあげたいと思うよ。たとえ周りが敵だらけになっても、世界が滅びようとも、その人といられるならそれでいい」
「へえ~、すげえな。じゃあ、百万円ちょうだいって言われたら、あげるの?」
「百万円でも、一千万円でもあげるさ。もう、わがままは言ってくれないけどな……」
「ジンキくんには、期待しているよ」
「おっけい! 家もうまいもんもくれるし、頑張ったらシキさんがデートしてくれるらしいから、俺めっちゃ頑張るよ!」
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怨獣討伐隊 宮城ヒカゲ @h_miyagi
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