第23話:使命への障壁

翌朝の訓練場。

カナタの動作は遅れ、手の震えも更に目立つ。

光は不安定で、これまでの安定した制御とは明らかに異なっていた。


反応の遅れが重なり、カナタに疲労以上の異変が存在することを服部は感じとっていた。


服部は、毎夜、資料棚に並ぶ古い文献や、カナタが見ていた記録に目を通していた。


上層部は何も言わない。沈黙だけだ……

……カナタ、俺には何もできないのか……


KAGUYA計画。

その名だけが、幾度となく立ちはだかる。


――――

霧子は遠隔端末の向こうで冷静を装う。

データ解析と助言で最悪の事態を防ぐことは、まだ可能だった。


だが、胸の奥で葛藤が渦巻き続ける。

今、真実を告げるべきか、まだ隠すべきか。

けれど、伝えたとしても……


カナタは何も知らず、ただ黙々と任務を繰り返す。

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