第14話 多少の息抜き
「ははっ!どけどけ
今は気分転換したいと言い出した
「皆殺し…いや皆喰らいだぁぁ!」
「ゴァッ!」
「ガウッ!」
11階層で追加されたのは
「皆殺しッ♪皆殺しッ♪」
愉快に殺戮を繰り返す悪魔が通った道は赤く染まりたとえ同種の悪魔であっても歩くのを躊躇するほどの地獄絵が形成されていた。骨は砕け、血は赤色だけを使ったパレットのように塗り潰され、肉は喰らった跡があるだけの肉塊と化している。
グチャッグチャッ
肉が潰れる音がダンジョン内に鳴り響きその音に反応した
「早くぶっ殺して俺の祠もぶっ壊すぞぉ!」
「ゴ…ア──ッ?!」
ブチャッ
「まだ追加されないのかぁ?暇なんだがぁ?」
「ゴ…アッ──!」
「まだ息あったのか、まぁもう出てこなそうだし変わるか」
バタンッ
突然意識が無くなったように
「…ま〜た派手にやったな」
『退屈だったし』
「それでも限度ってもんがな?はぁ…まぁ良いや、それで祠はどうなった?」
『あ?そこにあるだろうが』
言われた通りに視線を向けるとそこにはただの床があるだけで他には小さな石ころが数回落ちてるだけだった。ついでに
「何もないじゃん」
『そこの小石押してみろ』
「そんなギミックあるのか?!」
ポチッ
石を押すと特に何か起きるわけでは無く辺りに静寂が訪れた。
「…何も無いけど?」
『あぁ何も無いぞ?揶揄っただけだ』
「もう祠壊すのやめよ〜!」
『へ〜そう言うことするんだ〜!加護剥奪しようかな〜?』
「くっ…分かったよ」
今度はちゃんと教わった手順で壁に魔力をピッタリ2000注ぎ込むことで壁が扉に変化しその中に入ると──
「この姿だと久しいな」
自身が封印されている祠の上に乗った黒を基調にした女性が…いや
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