第11話 トーナメント戦開始!?



「おいおいマジかよ 勝ち抜き戦で10人倒してトーナメント戦に参加資格得たのが全員で10人ちょっとしか居ないのか!? 全部で 十数人しか居ないのかよ」


「やっぱり10人倒すという条件が厳しいのか」


「あぁ、そういうことだろうな 簡単に言えば10連続で休み無しで倒さなきゃならねぇ そんなこと出来るのは本当の強者だけだろう」


「結局どこの国の誰がトーナメントまで進むことが出来たんだ?」


その問いに眼鏡をかけている男が急に話に割り込んで答える

「この私が答えよう」


「お、おうよろしく頼むぜ」

突如話しかけられ驚いたが説明してくれると言うのなら聞こう


「しかと頼まれた

では先ず我が国 日本 トーナメント戦に勝ち抜いたのは5名

まず我が国日本で一番有名な探索者 ランキング1位の光 一

次に剣聖と謳われていて有名な探索者 ランキング4位の細田 滋

次に破壊神と呼ばれ恐れられ有名な探索者 ランキング6位の岩崎 健太郎

次に年齢は分かってないが恐らく20歳も行ってないほど若く素性がよく分かってない女性探索者 ランキングだけ判明済み 14位で 名前は不明 女剣士 恐らくだが剣聖の関係者だと噂されている トーナメント戦が始まれば分かるかもしれない

そして最後に名前 性別 年齢 容姿 素性 使う武器 全てが不明の謎の探索者

この5名だ」


日本のトーナメント戦に参加する探索者の説明を聞き頷きながら話す

「なるほどだいたい有名どころが勝ち進んだんだな そして全てが不明の謎の探索者か 少し恐ろしいな

次にアメリカなんかはどうなったんだ」


「アメリカか アメリカは2人の探索者が勝ち進んだ

1人目は武器が拳のオールラウンダータイプの女探索者

アメリカランキング1位の ソフィア・スティール

2人目はアサシンタイプの死神と呼ばれソロでダンジョンを攻略している有名な男探索者 ランキング4位の レイス・ハーパー

の2人だ」


「なるほどな ランキング1位のソフィ・スティールの戦いは見ていたがなんというか圧巻だったな 言うことがない」

「他の国はどんな探索者が勝ち抜いたんだ?」


「他の国でいえば そうだな

1人目は中国の探索者 全てが平均以上のスペックをしており エクソシストの家系の当主だと言われている男探索者

中国ランキング1位の龍機(リュウキ)

2人目も中国の探索者だ 武術を使いタイマン性能に優れている 少林拳の使い手の女探索者 中国ランキング3位の梅花 (メイファ)

3人目は古代ギリシャのかの有名なスパルタの末裔と噂されている男探索者 ギリシャランキング1位の レオノス

4人目は凄まじい速さで敵を翻弄する戦いをするレイピア使いの女探索者

イタリアランキング2位のフィオレンツァ・デル・ロッソ

そして最後の5人目はツヴァイハンダーという巨大な両手剣を使い圧倒的な力を誇るドイツの男探索者 ドイツランキング1位のヨハン・シュミット

合計でトーナメント戦に参加するのは12人だ」


「なんというか説明を聞くと壮大すぎて混乱してくるな てかお前はなんでそんなに他国の探索者まで詳しいんだ?」

説明を聞かされた男は率直な疑問を投げかけた


眼鏡をかけている男は待っていましたと言わんばかりにメガネを中指で上げ

「愚問だな 何故ならばそれは僕が情報キャラだからだよ」


「ん?情報キャラというのは?」

当然の疑問をメガネの男になげかける


「なんだそんなことも分からないのか

それは全ての探索者の情報かま頭に入っており聞かれればなんでと答えるキャラということだ

そのためにも俺は度が入ってない眼鏡をかけている」


「それは分かったが メガネはなにか関係があるのか?」


「はぁ、これだから素人は情報キャラと言えばメガネだろう たぶん、、」


「そ、そうなのか」



そうしていると突如声が響いた

《全ての国の勝ち抜き戦が終わったようじゃな》

《ではこれからトーナメント戦戦を行う 対戦相手はこちらで決めさせてもらった》



細田 滋 vs 梅花(メイファ)

レオノス vs レイス・ハーパー

unknown vs 龍機

フィオレンツァ・デル・ロッソ vs 細田 鈴音

岩崎 健太郎 vs ソフィア・スティール

ヨハンシュミット vs 光 一


《このように行う》


観戦専用空間 大会空間両方がざわめく

言い方が多種多様に違うが 1人の探索者「unknown」 について口々に話す


男は情報キャラに聞く

「お、おいunknownってのはなんなんだ」


その質問に冷や汗をかきながら答える

「十中八九あの全ての情報が謎に包まれてた日本の探索者だろうね まさか神までもがunknownなんて言葉を使うとは」

表情を変え次は興奮気味に話す

「それはともかく今出てきた細田 鈴音っていうのは15〜30部門で活躍した見た目がとてつもなく若そうな女探索者の名前だろう

やはり考察通り細田と言うぐらいだ 剣聖の関係者なんだろう それどころか年齢的に考えれば実孫か?」


男は驚きながらも納得したように言う

「なんだと!? あの若いのは剣聖の孫なのか?通りでめっちゃ強いわけだ」



〜~~〜~~~〜~~〜~~〜~~~〜~~〜

???視点


「ついに復讐する時が来た 今に見ていろ○○○」





〜~~〜~~~〜~~〜~~〜~~~〜~~~


《それでは早速1試合目を行う》


《1試合目は剣聖 細田 滋 vs 少林拳の申し子 梅花「メイファ」の1戦じゃ》


《この2名はトーナメント戦専用の空間に飛ばされる そしてその空間の環境は完全にランダムとなる 自分に有利になるかもしれないし不利になるかもしれない 運も実力のうちと言うやつじゃ》

そうして2人は転送された

転送された先は何も障害物や植物が無い空間だった

《ほぉ、まさかこのエリアが選ばれるとはの》

《このエリアは見たとおり何も無いただの空間じゃ そのため環境要因などはなくただ自分の力だけが勝敗を分ける そのような空間になっておる》


2人は対面にいるいたから戦う人間のことを観察していた

先に口を開いたのは剣聖 細田 滋だった

「ふむ なんと面妖な場所だ だが何も無いなら条件は一緒 ただ自分の力を発揮するのみ」


異言語理解のスキルにより2人の言葉は通じていた


「おじいちゃん怪我する前に棄権した方がいい 私は手加減なんてできない」


梅花からの提案を笑いながら受け流す

「ははは、まだまだ若者に心配されるほど年老いてはないわい 本気でかかってきなさい」


「わかったよ 危ないと思ったら棄権してね」

それは煽りで言ってる訳ではなく本当に心配して提案をしていた そしてそれは滋も理解をしていた


滋は真剣な表情になり

「では早速殺りあおうではないか」

と開始のコングを鳴らした


《第1試合 初め!!》


滋は愛刀紅葉刀を鞘から抜き梅花に向けた

梅花は拳を握りしめ滋から目を離さないようにしていた


先に動いたのは滋 縮地 のスキルを使い梅花の背後を取ろうとした

それはモンスターにとっては急に目の前から消えるように見え混乱し有効打になるだろう

だが梅花は瞬時に気配が後ろに移動したことを理解し振り向きながら気配の方に拳を放った

「ここ!!」


「むっ!?」

滋は気配を読まれているとギリギリで気づき

縮地 のスキルを使い少し離れる


滋は深く息を吐く

「ふぅ」


梅花は驚いたように話す

「あなた本当に強いですね まさかカウンターではなった拳が避けられるとは思いませんでした

ここからは敬意を表し本気出します」


それに剣聖が答える

「それはそれはではこちらも行きますよ」


次に動いたのは梅花だった

梅花の本気とはダンジョンで手に入った 拳纏 というスキルと少林拳の 相手に打撃を与える 剛法 を組みあわせた奥義である

拳纏とはオーラを生命力を拳に纏わせ何倍もの力に膨れ上げるという本来なら命に関わる危険なスキルだが 神が作ったダンジョンや今回の大会では死ぬことや怪我をすることは無い そのため心置きなく生命力を最大限使うことが出来た

『剛法:改』


滋は梅花の威圧感が凄まじく膨れ上がったのを察知して冷や汗をかいた

瞬時に刀を鞘に納め居合術の構えをとった

滋は一撃必殺の渾身の技を出そうとした

居合術 と刀身強化 のスキルの合わせ技である

居合術のスキルは刀を鞘に収めて帯刀した状態より、鞘から刀を抜き放つ動作で相手に一撃を与える動作をすることにより本来より早く本来より強力に技を放つことが出来るスキル

刀身強化は文字通り 刀の鋭さ 耐久性を著しく一時的に増幅させるスキル


『居合術 抜刀』


2人の強者の洗礼された技がぶつかり合う

眩い光を放ち爆発のような轟音が鳴り止まない


轟音が鳴り止み閃光も治まり、ようやくその場の状況が見えるようになると

しっかり2本の足で立っているものが1人いた


「ふぅ 強敵だった」

滋は息を吐きながら独り言を零す


勝者は剣聖 細田 滋であった


梅花はまだ若く20代前半というところだろう

滋はダンジョンができる前から刀と共に生きていた

勝敗の差を分けたのは経験値によるものだろう

もし大会が1年後にあり経験を充分に積んでいたら勝者は分からなかった


《試合終了じゃ 試合時間は6分42秒 決め手は居合術 抜刀

細田 滋の勝利じゃ》


歓声が鳴り止まない

「「「うぉぉぉぉぉぉぉ」」」


「マジかよ6分しか経ってなかったのか?何時間も見ていた気分になった!」


「すげぇ すげえよ 人間はあれほどの高みに行けるだな」


「1試合目からなんて白熱した試合なんだ」






「はぁ 鈴音もだが最近の若者の才能とは恐ろしく感じるな」

勝ったのに気分が晴れない剣聖だった






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剣聖 細田 滋のステータス



細田 滋 (男)

レベル15

チカラ 68

スバヤサ 70

タイリョク 52

カシコサ 72

ウン 4

スキル 自己鑑定 縮地 刀身強化

装備 紅葉刀

備考

物心がつく頃から刀に触れて生きてきた

今は細田流道場の師範代

息子夫婦は既に事故出なくなっており孫娘の鈴音を2人暮らしをしている




少林拳の申し子 梅花(ミンファ)のステータス

梅花(女)

レベル14

チカラ 68

スバヤサ 65

タイリョク 66

カシコサ 60

ウン 6

スキル 自己鑑定 拳纏

装備 なし

備考 幼い頃から少林拳を習い凄まじい才能を発揮して今では少林拳の申し子と呼ばれるほどに有名になっている



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あれ?前回の話に出ていたヌンチャク使いと鬼のような探索者が出てないだと!?


(ノ≧ڡ≦)☆

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