第12話 トーナメント戦 unknown!?
《1試合目が終わり次は第2試合目じゃ》
《2試合目はスパルタの末裔 レオノス vs 死神 レイス・ハーパーの1戦じゃ》
そういうとレオノスとレイス・ハーパーは転送された
ふたりが転送された先はジャングルのような密林地帯で視界が悪い場所だった
レイス・ハーパーは笑いながら宣言する
「ははは! この視界が悪い環境ではこの私が有利ではないか!!」
「すまないな! レオノスとやら 自身の運の無さを恨んでくれ!」
レオノスは平然としてタバコに火を付け口にくわえる
そうして自身が勝つと疑わないをレイス・ハーパーに言う
「ふぅ お前は騒がしいな この偉大なるスパルタの末裔 レオノスがこの程度の不利で負けると思うのか? 」
レオノスは自信にも言い聞かせるように言い放つ
「笑止千万! この程度の不利
20万の軍に300人スパルタ兵士で立ち向かった偉大なる先祖に比べれば屁でもないわ!!」
レオノスは大きく息を吸い宣言する
「この勝負俺が勝つ!!」
その宣言を聞いても余裕な態度は崩さない レイス・ハーパー
「では試して見るがいい」
「この視界不良の環境で死神と呼ばれ恐れられているこの私に勝つということが
どれだけ不可能なのかを」
《第2試合開始じゃ!》
神の合図が鳴るとルイス・ハーパーはその場から消えた
レオノスはすぐに気配を探るが最初からルイス・ハーパーという人物は居なかったかのように全く気配が無くなっていた
焦る様子なくタバコを吸いながらレオノスは言う
「ふむ 完全に気配を殺しているな 全くわからん」
ルイス・ハーパーは大樹の上に登りその様子を見ていた
「くっくっく やはりド3流だな 気配探知のスキルも持ってないのか」
ルイス・ハーパーはスパルタの戦士というものを甘く見ていた
いや、甘く見ていたとは言え死神と呼ばれている探索者だ
油断は一切していなかった
ただ、気配を殺し背後を取り確実に一撃で倒せる様に
腰に掛けていた短剣を抜き 刀身強化 のスキルを使うを使う
そしてルイス・ハーパーが二試合目の勝者になる
そのはずだった
だが相手はかのスパルタの戦士 レオノスだ
たった少しほんの少しだけ殺気が漏れたのだろう 気配を殺して背後に立ったルイス・ハーパーに向かって一瞬で 自身の獲物をルイス・ハーパーの首に当て 掻っ切る
流れるような動作にルイス・ハーパーは反応することが出来なかった
「な、なんという事だ アサシンの俺が逆に反応するまもなくやられるなんて、、、」
ルイス・ハーパーは驚愕し倒れる
レオノスはちょうどタバコを吸い終わり灰柄を地面に落とし踏み潰し火を消す
「タバコ1本分で終わっちまったか」
《試合終了じゃ 試合時間は3分41秒 決めては刃物による斬首
レオノスの勝利じゃ》
「「「うぉぉぉぉぉぉ」」」
「あれがスパルタの戦士か」
「スパルタに栄光あれ!」
「レオノス 同じ男として憧れるぜ」
「凄まじいな ルイス・ハーパーもよく頑張った!」
10分ほど経ち観戦の熱が少し収まると
《では早速次の試合に行こう》
と聞こえる
《3試合目はは謎の探索者 unknown vs エクソシスト 龍機の1戦じゃ 》
呼ばれたふたりが転送される
飛ばされた先はと屋敷の中だった
《第3試合開始じゃ!》
髪の声が聞こえる
unknownがその屋敷の内装を見渡して発狂したように叫ぶ
「神よ!お前はなんでここまでのことをする!
何故ここまで俺の肩を持つ!! unknownの名前を認め 素性を言わない!!
なのになぜ3年前のあの日 私の家族を助けてくれなかったのだ!
神よ!応えろっ!!!」
当然神からの返答はない
だがその代わり返答したのは龍機だった
「この屋敷の内装といい今話していた3年前と言い まさか!お前あの家の生き残りか!?」
龍機の言葉が届いたのか叫び答える
「あぁ!そうだ!!3年前まで俺たち家族は中国に住んでいた!!
だがお前があの日俺の家族全員を殺した! ただ家族で仲良く過ごしていただけなのに!お前は俺から幸せを奪った!!家族を奪った!!
俺はあの日からお前の顔を忘れたことは無かった あの日から俺は名前も捨てただのunknownとしてお前に復讐する為だけに生きてきた!!」
それはunknownの本当の心の叫びだった
龍機はそれに対して何も答えなかった
それに対してより一層unknownは静かにだが今まで以上に怒り狂う
「あぁ、そうかもういい 何も答えなくていい
ただ中国ランキング1位のお前を探索者としてここで殺し
大会が終わったあとに現実のお前も殺す それで俺の復讐は完成する」
龍機は何も言わずに何も答えずに構える 龍機は武器を持っておらずだからといって拳で戦う訳でもない 妖術を使いダンジョン攻略をする
そのため構えるだけでも油断することは出来ない
unknownは 気配遮断 縮地 刀身強化 復讐者 のスキル4つの合わせ技で殺しにかかる
龍機が何をしようとも対処しその手に持っている刃を刺そうとしていた
だがunknownの思惑とは裏腹に龍機は構えるだけで動こうともしていなかった
unknownが龍機に攻撃を与える瞬間に龍機の表情がunknownだけに見えた
それは親が子を見るような慈愛の表情をしていた
その数秒後
《試合終了じゃ 試合時間は2分15秒 決め手はナイフによる刺突 勝者はunknownじゃ》
unknownが叫ぶ
「なぜ抵抗をしなかった!!贖罪のつもりか!!」
だが誰も答えるものはいない
今までの2試合とは違い観戦したものは誰も喋ることが出来なかった
正確に言えば何を喋ればいいか分からなかったのだ
神は話す 優しくありながら力強く
《unknownよお主に神としてささやかな贈り物をしよう》
《お主は都合よく切り取られた1部しか知らない》
《あの三年前に何が起きたのか 真実を知る権利をやろう》
それだけを言うとunknownを転送させる
転送した先には龍機が居た そしてその後に神も来る
unknownが神に問いただす
「真実とはどういうことだ!!ここに居る龍機が俺の家族を殺した!!それ以外はない!!」
神はunknownには何も言わずに龍機に向けて言う
《お主はそれでいいのか unknownこやつはそれほど子供でもない 本当のことを言っても理解するはずじゃ》
龍機は閉ざしていた口を開く
「unknown、、、いや遥斗 お前の父さんと似てイケメンになったな」
「そうだな 言わなければならないそれが俺に出来る唯一の贖罪だな」
「少し長くなるが聞いてくれ」
unknown 遥斗は何も答えずに耳を傾ける
「俺はお前の姉千春と付き合っていて将来結婚する約束もして、お前の父さんと母さんに話も通していた
お前に知らせてなかったのは千春が恥ずかしがりギリギリまで伝えないで欲しいと頼まれたからだ」
「だか3年前あの日に全てが変わった」
「あの日千春と街に出かけ買い物をしていた 買い物が終わり家に千春を送り届け俺は自分の家に帰ろうとしていた だがその後すぐにちはるの叫び声が外まで聞こえたのだ」
「俺は焦った 焦ってしまった 後先考えずにお前の家に入りその現状も目の当たりにした お前の父さんも母さんもそしてついさっきまで話し笑っていた千春も血まみれになり事切れていた」
「俺はその場に立ちすくみ何も出来ずにいた 千春が殺されたのはついさっきなのだ 殺した犯人が近くにいただろう だが
俺はそこまで考えることが出来ずに立ちすくんでいたんだ」
「俺がすぐにその場で通報することが出来ていれば犯人を捕まえることが出来たかもしれない」
「俺は長時間立ち尽くしようやく我に返り110(警察)と120(救急車)に電話をかけた 俺が知っていることはこれが全てだ」
神が追記する
《遥斗お主が龍機を家族を殺した犯人だと思ったのは家族の死体の横に龍機が立っている場面を見たからじゃろう?》
《そうしてお主は怖くなりその場から逃げ出した》
遥斗は何も答えることが出来ずにただ今聞いた話を何とか理解しようとしていた
《ふむ 今すぐどうしろということは無い ただ今は休め 2人ともな》
それだけを言うと龍機 遥斗を転送する
《では少し空気が重くなってしまったが早速4試合目を始める》
無理やりにでも観戦は盛り上げる
「「「うぉぉぉぉぉぉぉ」」」
《4試合目は レイピア使い フィオレンツァ・デル・ロッソ vs 若き剣聖 細田 鈴音》
《第4試合目開始じゃ!》
試合のコングがなる
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前回の11話 少し内容変えました 12人の探索者の説明をしている所13人探索者を出していたため1人カッティングしました
申し訳ないです
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