「まずまずといったところか」

今日は10月1日 ダンジョンができてから1ヶ月が経とうとしていた

まず日本の動きは早かった 警察と政府が協力し探索免許なるものを作りそれを発行されたものしか入れないよう警察が規制をするようになったのだ

免許というが2、3日で取れるような簡単なものだ

未成年も一応取れるが15歳以上の保護者の同意がなければ取れない

法改正もされた 探索者はもれなくデータを国に管理され何か問題を起こすと一発で探索免許を剥奪されてしまいダンジョンに入れなくなってしまう 少し厳しいようにも感じるがそれくらいしなければ他の非探索者が生きる上で不利になってしまうのだろう

探索者となりレベルが上がれば一般人は太刀打ちできなくなってしまう ここは随分と国も頭を悩ませたそうだ レベルが30にもなればステータスも大幅に上がる銃火器なんかも効かなくなってしまう ならばどうすればいいか 毒を以て毒を制す 警察庁も探索者となりダンジョンに入りステータスを上げる これ以外に方法はなかった

モンスターから落ちるエネルギー結晶やアイテム 武器 装備なんかも新しくできたダンジョンセンターという所売買できるようになった

ダンジョンセンターとは国が運営している全てのダンジョンの入口にあるいわゆる買取屋みたいなものだ

特に重要なのはエネルギー結晶の他にポーションなどの医療アイテムだ ポーションがあれば本来時間をかけて治す傷なども一瞬で治ってしまう 最初にポーションの存在が明らかになった時は医療関係は混乱に陥ってしまった

だが政府はポーションを他人に使うことは医療行為として医師免許を持つもの以外は出来ないようにした

こうすることにより医療関係は何とか体制を立て直し需要と供給未だに成り立てている

エネルギー結晶が世の中に回るようになってから目に見えて明らかに発展していた

空気汚染や環境破壊 地球温暖化などが今以上に悪くなることはなくなりこれからどう環境を良くするか国会の議題によく出ている

ダンジョンがランク分けされているようにダンジョンを攻略しているもの達探索者も同じようにランク分けされている ランクはダンジョンの適正ランクと一致させているようだ Fがレベル15以下 Eがレベル30以下 Dがレベル45以下 と15刻みだ だがCランク以上はそれが変わる Cが65以下 Bが100以下 Aが150以下 Sがそれ以上と適正ランクはなっており Aランクともなると種族進化が2回しているものが大半となる

だからといってレベルが14の人間がEランクのダンジョンに全く歯が立たないという訳でもない 装備や立ち回り 人数差なんかによっても格上相手でも勝つことが出来る

そうして人間の欲を刺激ために全てのダンジョンの入口には100位まで書いてるある石版が設置されている そうすることにより石版に名前を載せようと 名前が乗って居てもランキングをあげようといっそうダンジョンに入ってくれることだろう

「1ヶ月経った事だがレベルがいちばん高くてもまだレベル16か

その下はレベル14 種族進化はまだまだ先だな」

ランキング1位のステータスはこうなっている

光 一 (男) ※ひかり はじめ

種族 人間

レベル16

チカラ 74

スバヤサ 69

タイリョク 77

カシコサ 65

ウン 6

スキル

自己鑑定 身体強化(小) 武器強化(小) 反撃の一撃 モンスター鑑定

装備 鋼鉄のロングソード

鋼鉄のショートソード×2

備考

光一は明るく元気で、人々を励まし、支えることを生き甲斐としているヒーロー 彼は超人的な力を持ちながらも、常に謙虚で誰にでも親しみやすい性格をしている

妻：美咲（みさき）- 光一の妻であり、彼の支えとなる存在 美咲は優しく、理解力があり、光一の活動を理解し支持している

息子：大翔（ひろと）- 光一と美咲の息子で、まだ幼いが明るく元気な性格を持つ 将来は父親のようなヒーローになることを夢見ている

ふむランキングの1位になっておりさらに家族もおり順風満帆 羨ましいことだ

肝心のステータスはと言うと見る限り運が高く基本的にレベルアップによるステータス上がり幅は4〜5で上がってるらしい

やはり持ち前の運が良ければランキング上位に入り込むことも出来るのだろう

だが運が特別良くなくとも一発逆転の強力なスキルを手に入れることが出来ればランキング上位も狙えることもある

この光 一という人間は4人で組んでダンジョンに入ってる

ダンジョンに数人で一緒に入る場合はパーティー機能というものが使える

その昨日を使うとモンスターを倒した時に出る経験値を等しく分けることが出来るというものだ

光 一に続いてそこのメンバーは

盾使い

鉄太郎(男)

種族 人間

レベル14

チカラ 60

スバヤサ 58

タイリョク 65

カシコサ 55

ウン 5

スキル 自己鑑定 挑発 鉄壁の守り

装備 鋼鉄の盾 不屈の鎧

備考

鉄太郎は元軍人であり、パーティーの中では盾役として最前線で敵を防ぐ役割を果たす 彼は頑丈な鎧を身に着け、巨大な盾を持ち、仲間を守ることに生きがいを感じている

妻：美和（みわ）- 心優しい美和は鉄太郎の理解者であり、彼の戦いに対するサポートを惜しみなく提供している

息子：健太（けんた）- 健太は父親のように強くなりたいと願う、まだ若いが勇敢な少年で、将来は騎士になることを夢見ている

ヒーラー

藤原 美咲(女)

種族 人間

レベル14

チカラ 45

スバヤサ 55

タイリョク 58

カシコサ 68

ウン 5

スキル 自己鑑定 範囲回復 他者強化

装備 豊穣の杖 守りのペンダント

備考

彼女は優しさと強さを兼ね備えた存在で、人々から慕われている

藤原 さつき（50歳）- 美咲の母親で、元気で明るい性格 花屋を営んでおり、2人の娘を育て上げたシングルマザー

妹：藤原 美緒（25歳）- 美咲の妹で、天真爛漫な性格 美術大学に通いながら、絵を描くことで人々に笑顔を届けたいと考えている

斥候

紫音(女)

種族 人間

レベル13

チカラ 43

スバヤサ 66

タイリョク 54

カシコサ 60

ウン 5

スキル 自己鑑定 気配隠蔽 周辺探知

装備 鋼鉄のタガー 早足の靴

備考

彼女は斥候で、敵の動向を探る任務を担当している。彼女は素早く行動し、敵の罠を見抜く鋭い目を持っている。

父: 春樹（はるき）- 紫音の父親で、昔は冒険者だった。今は引退しているが、紫音に冒険のヒントを与えることもある。

母: 美晴（みはる）- 紫音の母親で、料理が得意。紫音が長期の任務から帰ってきた時は、いつも美味しい食事を用意して迎える。

妹: 花音（かのん）- 紫音の妹で、明るく元気な性格。紫音がダンジョンでの任務中に心配していることも多いが、姉の活躍を誇りに思っている。

となっており今の人類の平均レベルよりは4人とも高く｢日本最強のパーティーは誰だ｣と聞かれれば真っ先に出てくるだろう

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Fランクダンジョン最下層の一歩手前の様子

｢待って この先の曲がり角に小鬼が4体いる｣

紫音が皆を手で制止し話す

小鬼とは緑色の肌の子供ほどの大きさをしている人型のモンスターだ

子供サイズの人型のモンスターと言えど醜悪な姿をしており手心を加えるようなものではない

｢了解 鉄太郎は前に出て挑発で小鬼のヘイトを貰ってくれ｣

リーダーの一は適切な判断をし各メンバーに伝える

｢わかった 1匹も後ろに行かせない｣

｢では私は鉄太郎さんに 他者強化 のスキルでバフをつけさせて頂きます｣

美咲の他者強化のスキルはその相手を平均的にステータスを3割増しにする

｢あぁ、ありがとう｣

｢紫音は身を隠して狙える小鬼がいたらそいつを倒してくれ｣

｢了解｣

紫音は端的に話す

｢俺は鉄太郎と前にでる｣

少し小鬼方向に移動すると紫音が

｢小鬼もこちらに気がついた こっちに向かって来ている｣

｢よし作戦通り行くぞ｣

一が皆に発破をかける

｢｢｢おう！｣｣｣

小鬼4体と対面した一はモンスター鑑定のスキルを使い見たものを3人に伝える

｢小鬼の平均ステータスは

レベル10前後で平均ステータスは50前後

だが1匹だけレベル14の他の小鬼とは強さが段違いな奴がいる！ そいつは俺が対処する 他の3匹を任せていいか？｣

鉄太郎が一に対して自信もって答える

｢任せとけ！｣

小鬼3体を鉄太郎がスキル 鉄壁な守り を発動し持っている自慢の大きな盾で抑る 残りの1体はリーダーの一が1vs1をしている状態となった

｢鉄壁の守り！｣

スキルを使い小鬼が体当たりしてくるのを抑える

｢くっ！さすがに小鬼3体同時に耐えるのはキツいか！？｣

まず最初に事態が動いたのは鉄太郎の方

鉄太郎が相手取っている３体のうち1体が体勢を崩しその隙を紫音が見逃さなかった

｢ギャッ！？｣

｢今だ｣

子鬼の首にダガー当て掻っ切った

｢ギャッーーー！｣

紫音がその子鬼の首を切り付ける その子鬼はピクリとも動かなくなる

そうして2vs1の状態にすることが出来た

｢何とか2体の小鬼なら安定して抑えることができる 助かった紫音！｣

｢当然のことをしただけです まだ油断しないでください｣

次に動いたのは1vs1をしている一の方

1vs1をしている小鬼は平均的な小鬼よりも少しレベルが高く負けるほどではないが上手く自分のペースに持っていけないでいた

｢くそっ 小鬼の割に強いなレベル14ともなるとこうなるのか こんな小鬼初めて会ったぞ｣

だが紫音が小鬼を1匹倒したことにより倒された小鬼は叫び声を上げ

｢ギャッーーーー！｣

小鬼の叫び声が聞こえ今まで隙がなかった小鬼に初めての隙が出来た

｢ギャギャッ！？｣

｢今だ！｣

その叫び声に気を取られた小鬼の隙を見逃さず一気に畳み掛けた

畳み掛けられた小鬼は反応が間に合わず攻撃を受けてしまい体勢を崩し転んでしまった

｢お前ほど強い子鬼に会ったことはなかった

お前という存在は覚えておこう｣

一は身体強化(小)と武器強化(小)のスキルを使い小鬼を叩き切った

小鬼を倒しその後すぐに鉄太郎の方に走って向かう

｢こっちは片付いた！ 援護に回る！｣

｢助かる こちらも1匹紫音が倒し残り2匹だ｣

鉄太郎は一がこちらへ向かっていることに気が付き的確に早く情報を伝える

｢了解だ もうひと踏ん張りだ！｣

｢一さんにも他者強化のスキルを使います！｣

美咲の他者強化のスキルは使える範囲が決まっていてその範囲の中にいるものでないと使えない

一がこちらの戦いに参加することによってスキルの範囲ないに入ることが出来ていた

｢ありがとう！助かる！｣

あとは4vs2 人数差も大きくなり残りの小鬼を倒すのは時間の問題だった

数分後残り2体も倒し戦いの決着が付き小鬼がいた場所には綺麗に光るエネルギー結晶が落ちていた

一はそのエネルギー結晶を拾いカバンの中に入れ一息つく

｢ふぅ小鬼が想像よりも強く少し大変だったな｣

｢あぁ、だが特に大きな怪我もなく勝つことが出来た それに俺はレベルが15に上がったぞ｣

鉄太郎がそう言うと紫音も続いて

｢同じく｣

そう端的に話した

｢私も14に上がりました！｣

美咲は余程嬉しいのか笑顔にそう話した

美咲が喜んでいるのを見て一は

｢みんなレベルが上がって良かったな

俺はレベルは上がらなかったがもう少しでレベルが17に上がりそうだ｣

そう微笑みながら話した

｢よし これから予定通りFランクダンジョン最下層に向かい完全攻略を目指す！｣

その言葉にほか3人が力強く頷く

今いるのは４階層、Fランクダンジョンの最下層は5階層と目星を付けていた

｢では行こう｣

５階層に続く階段はもう見つけてある

5階層に降りると今までの階層とは違いただでかい扉が佇んでいた

｢もしかしなくてもこれがボス部屋の入口か｣

ゆっくりその扉を開き中に入る

中に入るとそこには小鬼のような緑の肌をしているが明らかに小鬼とは別のモンスターが存在していた

そのモンスターは身長が目算3メートルほどあり筋肉質で棍棒のようなものを手に持っていたのだった 小鬼は武器などは持っておらず素手で襲いかかってくる

一はほかのメンバーに聞こえるように叫ぶ

｢モンスター鑑定のスキルでステータスが判明した！ こいつの名前は文字通り｢大鬼｣ レベルは16 ステータスは平均70程だ！今まで戦ってきたモンスターをとは明らかに別格の強さをしている！気をつけろ！｣

だがそれ以外のモンスターはおらず4vs1の構成となっていた

大鬼の基本攻撃は美咲の他者強化をしてもらっている鉄太郎が受け 一が一撃一撃火力を込め攻撃 ヘイトが初めに向きそうになると鉄太郎が 挑発 のスキルを使う そして死角からは紫音が攻撃をする

30分ほど経つと戦闘の音が鳴り止みそして倒れていたのは大鬼だった

光 一のパーティは世界初のFランクダンジョンを完全攻略したのだった

そこからはお祭り騒ぎになっていた

ダンジョンセンターに完全攻略を報告するとどこからか情報が漏れていたのか出待ちをくらいダンジョンの出入口に人が溢れていた

人混みを避けその場から離れると皆が同時に笑い出した

｢｢｢｢あははははははははっ！｣｣｣｣

｢なんかすごい騒ぎだったな！｣

｢まぁ、世界初のダンジョン完全攻略だからな

そうなるのも必然だろ｣

｢すごい騒ぎでしたね｣

｢人混みあまり好きじゃない｣

各々反応する

一が話を始める

｢そういえば最後のボスを倒すことによりレベルが上がり17になったな そして新しいスキルを手に入れた モンスター特攻(F)というものだ｣

鉄太郎がそれに続いた

｢俺はレベルは上がりはしなかったが同じスキルが手に入ったようだ｣

｢私もです｣

詩音も続く

｢私も同じくスキルを手に入れました

そして皆さんと同じレベル15になりました 嬉しいです！｣

美咲はレベルもあがったようだな

｢なるほど全員手に入ったということはダンジョン完全攻略によるものか ということは( )の中にあるFというものはFランクということだろう｣

｢要するにFランクモンスターに対して強くなったという認識で問題なさそうですね｣

美咲が話す

紫音と同じく俺もそう思っていたことを伝える

｢あぁ、間違いなさそうだ 同じくそう思っていた｣

ある程度話を続け一区切り付くと一が真剣な表情をし話し始める

｢なぁみんな俺たちはFランクダンジョンを攻略した 次はEランクダンジョンの攻略を始めないか？ もちろん今日よりも厳しい戦いになるかもしれない それでも俺は早く強くなり 家族や他の人たちの助けになるためにもっといいエネルギー結晶や回復アイテムを集めたい｣

｢俺は賛成だ｣

｢そろそろ物足りないと感じていた｣

｢私も頑張ります！｣

3人が各々賛成の意を表した

｢みんなありがとう！

これから帰ってEランクダンジョンの攻略許可申請をする

余程事がなければ申請は通るからこれから3日間準備期間とし4日後 10月5日からEランクダンジョンに潜る！｣

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今回の話はだいぶ長くなってしまいました

少しダンジョン攻略の話で楽しくなってしまいました💦

読みやすいためにも1話3000文字前後を目安に書いていきます