第6話 2度目の配信!?

ダンジョンの構成やシステムを作り始めてから1ヶ月が経った


「さてそろそろ時間だな」

神として動いている時に使う老人の姿になる


9月1日12:00

《あー マイクテストマイクテスト

聞こえておるだろうか》


《今回も全ての者がこの配信を見れるようにしておる》


《前回の配信で地球をアップデートすると言っとったな

アップデート内容というのは地球に害がないエネルギー体をお主ら人類に授けることだ》


《だが、タダではやれぬ 1度タダで与えてしまえばヒトというのは欲深き生き物 際限なく要求してくることであろう》


《そして儂は考えた

ダンジョンというものを作ろうと思ってな》


《そのダンジョンの中におるモンスターを倒せばエネルギー結晶が手に入る》


《そのエネルギー結晶とは火力発電や原子力発電とは比較にならないエネルギーが秘められておる そしてそのエネルギー結晶は地球の害にはならないようにできておる》


《理想の新エネルギーじゃ》


そう話していると画面に映っている老人の雰囲気が変わる 神と入れても認めしまい対面に会えばすぐさま膝まついてしまいそうになるほど威圧感を画面越しにも伝わってくる


《【そして このときを持って核兵器は消滅する

再度作ろうとすれば神罰が下ることだろう】》


威圧感が消える


《ここまで理解したところでダンジョンの説明じゃ》


《ダンジョンとはその新エネルギーを落とすモンスターの住処じゃ

そうしてそのダンジョンにはランク分けがされておる 低い方からE F D C B A S の7段階で分かりやすくなっておる》


《そしてランクが高くなればなるほどダンジョンはデカく 手に入るエネルギー結晶も凄まじいチカラを秘めている だがその代わりモンスターも同じように強く手強くなっておる》


《例え話になるが一番下のFランクのダンジョンはある程度の装備 武器があれば子供でも何とかなるぐらいの難易度になっておる》


《ダンジョンとはひとつに行っても色々なものがある 地下にできるダンジョンもあれば塔のような上に登るダンジョンもある》


《そして皆の者が1番懸念しているであろうダンジョンの中でモンスターにやられてしまった場合の事じゃ

安心するがよい ダンジョンの中でいけらやられようが現実で死ぬことも怪我をすることも無い》


《だかダンジョンでやられた時のペナルティは存在する

それがスキル没収 レベル没収 装備武器没収 のいずれかがランダムに行われる》


《察しのいい者は気がついたかもしれないがスキル レベルが存在する》


《そして初めてダンジョンの中でレベルが上がったものには全員自己鑑定という自分のステータスが分かるスキルが手に入れることが出来る》


《レベルを上げれば自身のステータスも上がるしそれ以上にいいこと起こる》


《他にもダンジョンには色々あるが自分自身で確認するとよい》


《では今からダンジョンを世界各地に設置する》

自称神は指を弾く



その瞬間地震が起きる

いやこれは地震ではない

地球上にダンジョンが生まれた反動だ

今この瞬間から地球は進化する 今までにはありえない夢のような進化を


《うむ 上手く言ったようじゃ ではこれから新しくなった地球を楽しく過ごしておくれ》


配信は終わる


「うおぉぉぉぉぉぉ」


その瞬間どこからか叫び声が聞こえる

その叫びは伝染し日本中が熱狂に包まれた


だがただ1人 日本の総理は頭痛に襲われていた


「くそぉぉ! 警察庁に今すぐダンジョンの入口の閉鎖を要請を! 早急にだ!」


その指示を聞き若い官僚は血相を変えて部屋から出ていった


「なんてことだ 自称神はこの世界をどうするつもりだ」

総理の独り言が木霊する





日本以外の各国も同じ現象が起き

上に立つものはみな 頭を痛めていた


〜〜〜~~〜~~~〜~~〜〜〜~~〜~~


夢見る男子高校生の会話


「おいおいマシかよ!今の聞いたか!ダンジョンなんてアニメか漫画の世界かよ」


「おう!凄いってもんじゃないな!」


「なぁ、今から探しに行かないか?そのダンジョンを」


「え?危なくないか?そんなの」


「あの神様も言ってただろ ダンジョンで何かあっても実際死んだり怪我したりはしないって」


「たしかにな、よし!探すか!ダンジョン!」


「おう!そう来なくちゃ!早ければ早い方がいいだろ!行こうぜ!」



ある主婦の思い


「こんなの出来たらうちの息子がものすごく喜びそうね」


「怪我とかはしないと入っていたけれども心の傷は分からないものね」


「ダンジョンに行きたいって言っても心を鬼にして言わなきゃ」


「、、、さすがにうちの子が考えなしと言っても今すぐダンジョンには行かないわよね?」



頭を悩める一人の男の会話


「まさかこんなことになるとは 今のところ民間人の様子はどうなっている」


「ただいま入っている情報によると大規模なダンジョン探しが始まっているようです。いくつかは民間人の手によって発見されており急いで警察庁が封鎖しようと試みていますが何人かは既にダンジョンに入っているとの目撃も」


「やはりか特に若者には顕著に出ているだろう

近代は異世界ファンタジーというものがものすごく流行っているらしいからな」


続いて総理は若い官僚に問いただす

「今のところ怪我人や死亡者などは出てないんだろうな?」


「はい ダンジョンに入った者からの証言によるとダンジョンにやられても気がついたらダンジョンの入口戻されるようで特に怪我などは確認されておりません」


「なるほど あの自称神が言っていたのは本当のことらしいな」


総理は溜息をつき

「生きた心地はしないがまだ何とかなりそうだな」

胸の内を吐き出すのだった












〜〜〜~~〜~~~〜~~~~〜〜~~〜~~




今回の回も少し短いです! 次回はダンジョン攻略回にしようと思っているので長くなるはずです!(⋆ᴗ͈ˬᴗ͈)”

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る