第2話 自分の力を確認!?
「ふぅ 疲れた」
あれから駆け足気味で家に帰り2階にある自分の部屋のベッドに飛び込む 未だに興奮が治まらずどこか夢を見ているような気分が続いていた
「確か力の種とか言ってたな 試してみるか」
少しの間体の中にあるという力の種を探してみた
・ ・ ・ なるほど 全然わからん
まさか今までのは夢だったのか?
そう考えるだけで酷い焦燥感に襲われた せっかく平凡な生活から抜けられたと思ったのに本当に夢だったのか 何年かぶりに泣きそうになった いやまじで
ふとそんなことを考えていると腹の辺りに暖かいものを感じたような気がした
驚きすぎてベッドから飛び上がりずり落ちそうになってしまった
「まさかこれが!? 」
その暖かいものをもっと深く感じようと一心不乱に腹にあるであろうものに集中していた
今までの出来事が現実であったというその確たる証拠を手に入れるために
昨日はなくて今日はあるものその感覚を頼りすれば絶対にわかるはずだ
「あった」
今度は気のせいなんかではなくて確実に今まで生まれてきてから感じたことの無かった力を感じることが出来ていた
18年間生きてきてこれほど歓喜したことは無かった 声には出さず ただただ今までの平凡な人生から抜け出した事に感謝し涙を流していた
少し時間が経ち落ち着くとふと上位神が気になることを言っていたことを思い出した
「力の種は色々なことで成長するから。」
「確か、上位神はこのようなことを言っていたな 色々なこととは具体的にどういうことなのだろう
よくある話だとその力を動かしたりして鍛えるというのがメジャーだが」
集中してその力を動かそうと色々試行錯誤してみたが特に成果はなかった
「やり方が違うのか? 何も変わらないな」
今の時刻は17:30 18:00には母親が帰ってくるだろうと思っていると少し眠くなってきてしまった。今日は色々なことが連続で起き疲れいたのだろう いつ間にか眠ってしまっていた
「ご飯できたよー! 下がっておいでー!」
次に目が覚めた時は母親が夜ご飯を作ってリビングから呼んでいる声が聞こえた時だった
起きたあとすぐに気がついた 確かに腹に感じている力が少し強くなっていたのだった
「なんだ 何で成長した? まさか寝たことによってか?
色々なことで成長すると言っていたがまさか寝ることで成長するとは」
「早く来なー!! ご飯いらないのー!!」
すぐに部屋から出てこなかったため2度目の母親からの呼び掛けがあった 少し声量が上がっていた そのため色々力に関して気になることはあったが母親を怒らせると怖いためすぐにリビングに向かった
夜ご飯を食べたのは19:00だった 寝ていた時間は1時間30分程だろうか この短時間寝ていただけですぐに気がつくくらいには力の強さが大きくなっていた 思っていたよりも力の成長はすごいのかもしれない
夜ご飯を食べ終わりお風呂に入りまた自分の部屋がある2階に上がる 寝る前に明日の準備の支度をするなどやることはあるが急用ではないので ここから数時間は自由時間になる
「よし少し確かめるか」
腹の辺りにある力に集中する その力の大きさを確かめるために 集中することで大まかわかったことがある
「やはり確実に力が強くなっている さらにご飯を食べる前よりも今の方がまた力が強い気がする
体感では1番最初家に帰ってきた時の力を10だとすると 起きた時が15 ご飯を食べお風呂に入った今が20くらいか 最初の2倍くらいな気がするな」
力に集中させているとその力が少し動かせたような気がした さらに集中してみると確かに自分自身で力を動かせるようになっていた 動かせるのはほんの少しだけだったが確かに成長していた
「最初何をしても力を動かせなかったのは単純に力が弱すぎたからか
このまま力が成長していけば自由に動かせるのだろうか
このまま生活していれば確かに成長できるだろう だが遅すぎる
明日にでも地球に隕石が落ち来てたらどうする 火山が噴火したらどうする 未曾有の大地震が起きたらどうする
何も出来ない それだけはダメだ 自分が地球の神になったのだから地球を守らなければ」
そう心に決め
思いついたことからどんなことまでも試してみることにした
そうして1時間ほどたっただろうか 今の力の大きさは50程になっていた 結果から言えば力を成長させる方法が色々わかった
「筋トレかよ」
1番成長効率が良かったのは腹筋などの筋トレだった
「寝て飯食って筋トレって身体強くしようとしたら力も同じく強くなるのか
さらに力が強くなるのと同時に身体も同じペースで強くなってるな
今の時点で昨日よりも5倍近く身体能力が上がってるってどこぞのチートかよ
とりあえず試しに 近くにあったノートを全てのページを同時に破こうとすると1枚のコピー用紙を破く感覚で全てのページ破くことが出来た
次に勿体ない感じがあるが財布からなけなしの500円を取りだし力を加えてみる するとなんと簡単に折れ曲がってしまった
ここまでとは 流石に制御できるようにならないと他の人や物を簡単傷つけしまいそうだ
「最初よりはだいぶ力も強くなったことだし
そろそろ試してみるか上位神が言っていた物語の脚色というものを」
実は試したくてずっとうずうずしていたのだ だが最初は力が弱く感覚的に出来そうになかったからやらなかったが今ではだいぶ力が強くなって出来るようになったかもしれない
イメージしろ 自分を主人公とした物語を
そしてこの身体能力を自在に制御できる自分自身の姿を
感覚的には自分自身が主人公となった物語が綴られている本にペンでほんの少しだけ書き足すイメージ
【主人公は自身が出せる上限から下限まで自在に身体能力を制御することが出来る】
そうすると自分自身の体が少し光ったような気がした
「おぉ 感覚的には上手くいった気がするがどうだろうか」
1度男子高校生の平均ぐらいに落として上手くできているか試してみよう
それから同じようにノートを破こうとしたが破けなく上手く制御できているようだった
「なるほど 少し理解できた」
物語の脚色というものは便利なようで不便なものらしい 確かに自分自身のことに関しては便利なのだろう
だがこれを他人を主人公に大きくいえば地球を主人公にして物語の脚色をしようとしても今の力では到底できそうにない
とりあえずこのあたりでいいだろう 今の脚色によって数段力が強くなっている気がする 数字でいえば100あたりだろうか 腹の辺にある力をある程度自在に動かせるようにもなった
せっかくある程度力を動かせるようになったのだから色々試してみよう
とあるバトル漫画では手の先に力を集めて外に力を出していたな
それを参考にして試してみるか
力を動かし腹から手の先に移動させた ここから手の先から力を外に出すように力を移動させる 全く外に出る様子はない
「これも最初動かすことが出来なかったように単純に力がまだ弱いのが原因だろうか それとも力を外に出すことは不可能だろうか」
とりあえず力を外に放出するのは保留にするしか無さそうだ もしかしたらいずれできるようになるかもしれない それに期待しておこう
さあ 後なにか早急にやることはあるだろうか やはりこの力がほかの人にバレないように対処したほうがいいだろう
さてやることが決まればあとは物語の脚色をしよう
イメージだ 力を隠すことが出来る自分自身を
【主人公の力は他のものには絶対に分からない】
そうして自身の体が光る
やはり物語を脚色した時に体が光るようだ 能力を使ったから光ったのかその人の物語を脚色すると光るのか 要検証だな 下手すると他の人に対して物語の脚色をするとその人が光ってしまうかもしれない
「ふぅ これでとりあえず一安心だろう ファンタジーの世界のように異能力を持っている者がいるかは分からないが不安要素は残さない方がいいだろう
あと身近の人に危険が及ばないようにしたいがまだ他人への物語の脚色は出来そうにないからな 出来るようになり次第随時やって行こう」
いや、何も物語の脚色だけが力の使い方では無いのだろう
力の使い方の1つだということだとは思うが幾分他の使い方が思いつかない
他の使い方が思いつかないなら物語の脚色でスキルを作ることは出来ないだろうか いいことを思いついたかもしれない
思いついたならやってみようの精神だ 1度試してみることにした
最初に思いついたスキルはやはり定番のアレだろう
自分がスキルを持っているとイメージをする
【主人公は相手の情報を細かく知ることが出来る 名を鑑定スキル】
「うっ」
2度成功したことによって調子に乗っていたのかもしれない
やったことを後悔した さすがにスキルを作ることは厳しかったのだろうか急に目眩を起こし気絶してしまった
目が覚めたのは次の日の朝だった
「まじかよ」
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