大いなる力には大いなる責任が伴う、を地で行く作品

不幸な日常(この作品だと前世)から抜け出し、力を手に入れて日常が変わるという導入は昔から色んな作品で描かれていると思います。小説投稿サイトで数多く作られている作品もだいたいはそれをなぞっていることが多いです。

ですがこの作品はそこで止まるのではなく、力を手に入れたことで逆に失ったものを際立たせており、光が強いほど影も濃くなる感じの、力を手に入れたからと言ってそれが全て幸福に繋がるわけではない、一筋縄ではいかないことを描いていて読み応えがすごいです。

大好きな作品から引用すると「大いなる力には大いなる責任が伴う」という概念をしっかり主人公の周りに落とし込んでいるので、更新が楽しみです。