私が小説を投稿する意味。

天照うた @詩だった人

※個人の意見です!!!

 なんとなく、先日書いた詩が自分のことだととらえたらぞくっとしてきたので軽く創作論を出しておきます。


 みなさんは、こういった小説投稿サイトでの“小説”っていったい何のために書かれたものだと思いますか? 固定の読者がついている書籍化の作家さんとは別に、趣味で小説を書く私たちの小説とは何のために書かれたものか、って。

 私はショートショートが好き……というか専門ですが、長編にも挑戦していますし、詩も書きます。短歌だって詠んだことあるし、コメディ系にも裏でこそこそ挑戦したりしています。

 では、私がそのように様々な小説を書き続ける理由って何なのでしょうか。

 自己承認欲求だってあると思います。ネットってそういうの書き出す場所でもありますし。現実では言えないことだって、ここだったら吐き出せる。

 しかし、本質は異なっていると思います。

 何より強いと私が考えているのは、『自分と違う何かになりたい』という人間の本音です。

 人間には欲があります。だからこそぶつかって意見の相違が起き、争いが起きます。

 私はこれを悪いことだとはあまり思いません。

 人間の欲こそが個性につながり、それぞれの人の存在意義を形作っているように考えています。

 そんな欲の中であるのが、先ほど述べたように『自分と違う何かになりたい』という希望です。

 皆さんに問います。あなたはな人間ですか? 性格が良くて、スタイルも顔も良くて、頭が良くて、運動が出来て……そんな、あなたのなかでの『理想』はあなた自身、またはそれ以下であると言い切ることが出来ますか?

 ほとんどの人間において、それは不可能でしょう。

 だからこそ、私たちは求めてしまうのです。


「小説の中だけで、なにか違う自分になりたい」って。


 小説のいいところはどのような自分にもなれるところです。そして著者である私たちにとっていいところは、その行き先……自分の未来も、私たちの『理想』に変えてゆけることです。

 未来を描いていける私たちの指は、いつのまにか理想を生み出しています。


 とにかく言いたいのは、私が小説を書く理由は『私じゃない私』を疑似体験するため、もっと言うのなら自分自身を殺すためです。

 詩には思いがこもってるだなんて言いますが、私の詩ではの物語を描いています。


 なにかになりたい。

 私は、自分自身をただ単なる『I』のままで終わらせたくない。

 私は小説を書く。

 私は、いつか自分を殺して、また生まれ変わらせてみせる。

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