第4話 ユニークスキルの訓練
教会の修道士とともに、町の役場のようなところで何時間も手続きをした
夕方になり、やっと教会に戻ってくる
これが何日か続くらしい
「おう、戻ったか」
「はい、戻りました」
「時間は多くない。早速ユニークスキルを試しておけ」
「はい、あと、もうユニークスキルのレベルが2に上がりました!」
カリムさんの眉がわずかに上がった
「……もう上がったのか?」
「はい。早いですかね」
「レベル2とはいえ、かなりの速度だ。まぁ、早速それも試してこい」
与えられた部屋に戻り、肩にかけていたカバンから大量の粘土を取り出す
スキルに魔力を消費すれば、熟練度が溜まる。
つまり、粘土を出していれば少しづつレベルが上がっていくのだ。
ユニークスキルの訓練は、基本的に一人でやるそうだ。理由は、ユニークスキルの内容をできる限り隠すため
いくつかのアドバイスはもらったが、基本的に分からないことがあれば聞きながら、自室で訓練だ。
カバンから出した粘土を数えながら、
ユニークスキルの考察をしていく
何度かユニークスキルを使用することで分かったことがある
このスキルは、物質を生成するときにも魔力を消費し、かつ存在させるのにも魔力を消費する
生み出した物質に魔力を供給し続けなければ消えてしまうのだ
それぞれ、生成魔力、維持魔力と呼ぶことにした。
そしてそれぞれの魔力消費は、自分の体に物質が触れているときに最小になる
手のひらに直接生成するより、手から一センチ離れた場所に物質を生成するほうがはるかに消費が大きい
維持魔力も同じだ
そして、一定以上離れると魔力の供給が途絶えて生成も維持もできなくなる
「……9、10…粘土の数は減ってないな。」
10個の粘土への維持魔力を断つ
数秒で全て消えた
「よし、扱いにも慣れてきた。……やっと試せるぞ」
ステータスを開く
魔力はまだある
そして……万能物質のレベルが2になっていた
ふふふ……ニヤケが止まらん
レベル2で追加されたものをみたときに確信したのだ。
このスキルは……すごい!
……
追加されたのは、
性質設定 硬度、強度、色 だ。
(性質設定)
念じると
ステータスと同じホログラムの画面が出てきた。
色 白
硬度 0
強度 0
??
??
??
??
??
??
??
……はてなが多いが、レベルアップすれば解放されるのだろう。
ククク……やはり、このスキルには可能性がありすぎる
どこまで強くなれるのか楽しみだ
……さ、設定を変えてみよう
お、念じるだけで数値を変更できるな
タッチパネルみたいに使うこともできるようだ
やけに現代的だな
ステータスといい、神界にはスマホもゲーム機もあるようだ。
早速、高度を最大まで上げてみる
現状は +10 まで上げられた
プラスとあるから、マイナスもあるかもしれない。
初期値からどれだけ変更するかという数値だろうか
生成してみる
プラスチックくらいの硬さ、
ピンポン玉みたいな感じだ
壁に粘土を張り付けて
全力投球!!
パァン
粉々になって消えた
そう、この物質、初期の粘土もそうだが脆いのだ
粘土も何度かちぎると消えてしまう
そこで、強度だ。
MAXの+10まで上げてみる
壁に投げつける
コンッ
壊れなかった
次に硬度0、強度10の粘土を生成してみる。
かなり、ちぎれづらくなっていた。
今度は逆に硬度を下げてみる
−5 まで下げられた
水が多めの粘土だ…
色を変えてみる
青や、黄色に変えられた。
色の種類も増えていくのだろう。
だが、魔力消費を削減するために、基本白色をするかもしれない。
硬度や強度をさらに上げられるようになれば、武器も作れるようになるはずだ。
そしていづれは兵器も……
夢が膨らむ…
その後も しばらくはユニークスキルを試していた
魔力も少なくなり、休憩を取ることにした。
転生してから初めての休足な気がする
まさか、異世界転生なんてことが起きるとは……
どうやって転生したんだっけ
転生する直前の記憶はある程度残ってるようだ
(たしか、歩いてたら突然、背後から持ち上げられて…………ん?…いや、トラックにひかれたのか)
胸の奥が、ぞわりとした
……なんだ?
やっぱり記憶がおかしいのか?
……ずっと、何か違和感を感じていた
(何で、異世界転生したのに、あんなに落ち着いてたんだ?しかも、もうすでに訓練なんか始めちゃってるし、こんなストイックだったっけ)
真っ白になった髪の毛を触る
記憶と、性格………
……あの白猫と混ざってる?
ーーーーー
続きは後日投稿します
多分明日です
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