第8話 ステラ先生による魔法の指導

翌日、ボルタ達と一緒に森に向かう。

途中、ステラはボルタ達の魔法適正と魔力を鑑定する。


名前:ボルタ 11歳

種族:人族

魔力:10,000/10,000

魔法:火魔法、無属性魔法、生活魔法


名前:ナミ 11歳

種族:人族

魔力:8,000/8,000

魔法:水魔法、無属性魔法、生活魔法


名前:アイル 11歳

種族:人族

魔力:9,500/9,500

魔法:土魔法、無属性魔法、生活魔法


名前:グレタ 11歳

種族:人族

魔力:9,000/9,000

魔法:風魔法、無属性魔法、生活魔法


おー見事に適正魔法が分かれているな。

魔力を上げていければ、他の魔法適正が覚醒するかもね。


「本当は口にしない方が良いんだけど、ボルタは火魔法、ナミは水魔法、アイルは土魔法、グレタは風魔法の適性があるよ。

 みんな魔力も11歳にしては多い方だから、魔力枯渇するまで、魔法を行使しよう。」


「うそだろ。魔力枯渇すると気持ち悪くなるんだよ。」


「収納ボックスが使えるようになりたいんでしょ。

魔力量は必要だよ。

魔力を維持できないと収納ボックスは機能しないしね。

ついでに魔法がうまく使えるようになるよ。」


「マジか。」


「ボルタは、火魔法だから礫を意識してそれをあそこの池に投げ込むようにイメージして〈フォティア〉と呪文を唱えて。」

「ナミは、水魔法だからナイフの刃を投げ込むイメージで目の前の木に向かって〈イードル〉と呪文を唱えて。」

「アイルは、土魔法だから石の礫を意識して、ボルタと同じく池に向かって〈ホーマ〉と呪文を唱えて。」

「グレタは、風魔法だからナミと同じくナイフの刃を投げ込むイメージで目の前の木に向かって〈アエラス〉と呪文を唱えて。」


「みんな魔力枯渇して気持ちが悪くなったら治癒魔法掛けてあげるから私に声掛けるんだよ。わかった?」


「おう。」

「・・・。」

「・・・。」

「うぅぅっわかりました。」


昼前にみんなダウンした。

しょうがない。

みんな5回位魔法を使うと気持ち悪いと訴えてきた。

だからその度に治癒してあげたが、それぞれが受けた治癒魔法は10回を超えている。

まだ午前中だけど、今日の魔力の鍛錬はこれで終了しよう。

とりあえずお昼ご飯を考えよう。


「みんな、今日はここまでにしよう。」


「ハァハァハァ、きっついな。」


「ちょっとラビを狩ってくるからここで待っていて。」


「「「「わかった。」」」」


30分位してラビを二羽捕まえてきた。


「誰かナイフ持ってる?」


「刃毀れしてるけど、これ。」

ボルタが使い古されたぼろぼろのナイフを渡してくる。

それを受け取り、ラビの皮を剥いでいく。

身を取り出し、風魔法で薄切りにし、昨日の残りの生姜擬きと塩で味付けをし、生活魔法を使い、火で炙ったものを、昨日の残りの黒パンに挟んで完成だ。


「器用だな。風魔法で肉を薄切りにしたかと思ったら、風魔法で浮かしたままの肉に生姜擬きと塩を投げ掛け、風魔法で掻き混ぜ、そこに生活魔法の火で炙る。」


「魔力操作ができる人なら誰でもできるよ。」


「ほんとかよ。」


「さあ、食べよう。」


みんなで昼食をとる。

ステラはご飯を食べながら、午後は薬草採取をしながら結界と索敵の指導をしようかな~と一人午後の予定を考えるのであった。



☆☆☆

明日から「メイ」と「フェンリル」の投稿を再開します。

よろしくお願い申し上げます。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る