第3話 冒険者登録
さて、ウンベラータ王国の王都オンブルは前世でいったことがあるから、座標を確認して、王都近くの森に転移しよう。
「メタスタシス」
王都オンブルの近くの森に転移できた。
では、王都の冒険者ギルドへ行きましょうかね。
王都に入場門の前には、入場審査を受けるために、商人や旅人たちが列をなしていた。
私も列の最後尾に並ぶ。
30分程して私の審査の番になった。
門兵が話しかけてくる。
「子供のシスターが一人で旅とはめずらしい。巡礼かい。」
「いえ、教会をクビになったので、聖王国で食べていけないから、冒険者になろうと思って国を出た次第です。」
「聖王国か。最近多いな。一応、決まりだからデルフォイ盤の上に手を置いてくれ。」
私はデルフォイ盤に手を置く。
「はい。これでいいでしょうか。」
デルフォイ盤は白く輝く。
「犯罪歴なしだね。問題なし。入場料は銅貨3枚だ。」
「はい、どうぞ。」
「ちょうどだね。冒険者になったら、冒険者カードを提示してくれたら、入場料はタダになるから、冒険者登録できることを願ってるよ。」
私は入場門を抜け、冒険者ギルドを目指す。
確か、中央通りを真っすぐ進み、噴水の広場を右に曲がればあった筈。
問題なく、冒険者ギルドに到着する。
中に入って、受付に声を掛ける。
「すみません。冒険者登録をお願いします。」
「ようこそ冒険者ギルドへ、失礼ですが、10歳以上からの登録になりますが、大丈夫でしょうか。」
「ちょうど10歳です。」
「かしこまりました。ではこの水晶に、血を一滴お願いいたします。」
私は言われた通り、血を一滴たらす。
「これで良いでしょうか。」
水晶が青と水色に輝く。
「風魔法と水魔法に適性があるようです。魔力量もかなり多めですね。」
前世でも疑問だったんだけど、ギルド職員は白の光に気が付かないんだね。
他の色が輝くから気が付けないんだね。
まあいいや。
「ありがとうございます。」
「ところで、お召し物がクリスティア教のシスターの物と思われますが。」
「あー、シスターをクビになったんです。これから冒険者を頑張ります。」
「あっ失礼いたしました。申し訳ございません。」
「大丈夫ですよ。ところで、薬草採取の依頼とかあります?」
「薬草採取は常設依頼となりますので、いつ持ち込んでいただいても大丈夫です。
治癒草10本で2,000ゼル、毒消し草10本で2,500ゼルでの買い取りとなります。
状態が良いと上乗せで買い取ります。」
「わかりました。じゃあ行ってきますね。」
「あっお待ちください。こちらがギルドカードとなります。
ステラ様はFランクになります。
危険ですからあまり森の奥には行かないように気を付けてください。」
「ありがとうございます。」
ステラはギルド職員にお礼を言って薬草採取に向かうのであった。
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