第7話
勝利の褒美
「寝てはなりませんわ、悠斗」
声の主はエリスだった。彼女は、まだ王室騎士団の戦闘服を着たまま、悠斗を鋭い目で見つめている。疲労の色は隠せないが、その眼差しには、先ほどのベッドでの熱が戻っていた。
「エリス……お前も休め。今日は無茶をしすぎた」
「休むのは、褒美をいただいてからですわ」
エリスは静かに立ち上がり、悠斗の腰の『影斬』を抜くと、それを悠斗の寝ているベッドサイドの床に突き立てた。
その行為は、「ここからは、逃げられませんよ」という、静かな、しかし有無を言わせない宣戦布告だった。
彼女は、血と土埃で汚れたレザーアーマーのバックルを、一つ、また一つと外していく。その仕草一つ一つが、極度の緊張と戦闘後の高揚感によって、普段の何倍も色気を放っていた。
「私を抱きしめるために、影の中から現れた、最高にロマンチックな勇者……」
エリスは戦闘服を脱ぎ捨て、月明かりの下、たった一枚の白い絹のインナーだけになる。完璧に鍛え上げられた王女の身体が、悠斗の視界を支配した。
彼女は、他の二人が寝息を立てる横で、悠斗の胸に両手を置き、その距離をゼロにした。その顔は、もうツンデレではない。愛する男を求める、ただ一人の女の顔だった。
「わ、私は、約束を守る王族ですわ。そして、この国で最も誇り高い騎士」
エリスは悠斗の耳元で、甘く、切実な声で囁いた。
「悠斗、あなたの勝利の褒美は、私です。遠慮はいりませんわ。さあ……私の誇りを、あなたのために、汚してください」
(この後、二人の甘く、そして情熱的な夜の描写が続く――)
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます