第8話
エピローグ:夜明けの嫉妬
夜が明け、窓の外からは鳥のさえずりが聞こえ始めている。
悠斗は、身体を押しつぶすような温かい重みで目を覚ました。
まず視界に入ったのは、安らかな寝顔のミリアだった。彼女はまだ悠斗の左腕に抱きついており、その豊かな胸が密着している。そして、足元には丸くなったノア。
そして、自分の右腕の中には、エリス。
彼女は、昨夜の激情と疲労のせいか、珍しく穏やかな寝顔を晒している。白い絹のインナーは乱れ、昨夜の出来事が夢ではなかったことを雄弁に物語っていた。彼女の頬には、満足と幸福の色が微かに残っている。
「……勝った、な」
悠斗は、王都の危機を救ったことではなく、エリスという最高の褒美を勝ち取ったことを実感し、小さく微笑んだ。
その時だった。ミリアの目が、ゆっくりと開く。
「ん……せんぱい?」
ミリアはぼんやりと悠斗を見つめていたが、悠斗の隣にいるエリスの乱れた姿を見た瞬間、その瞳が一気に覚醒した。
「あああああ!!エ、エリス王女!?なぜ、なぜ悠斗先輩の隣に!?し、しかもその格好……!?」
ミリアの悲鳴が、部屋の静寂を破る。その声で、ノアも目を覚ました。ノアは状況を一瞬で把握し、猫耳をピンと立てたまま、エリスに向かって「ニャアアア!」と威嚇の声を上げた。
「くっ……!この、ずるいツンデレ王女め!ご主人様を先に一人占めするなんて!」
エリスは、ミリアとノアの激しい嫉妬の声に、優雅に身を起こした。
「うるさいですわ、はしたない。私はただ、勝利の権利を行使したまでです。あなたたちのように、ただ寝ているだけでは、何も得られませんわよ?」
朝から始まった激しい修羅場。悠斗は、この美しき争いの中心で、頭を抱えた。
(ああ、王都の危機は去ったが、俺の危機は始まったばかりか……)
だが、その胸を満たすのは、昨日までのふわふわとした幸福感ではない。戦いと、そして愛を勝ち取った充足感だ。
悠斗は、騒ぎ立てるヒロインたちをまとめて抱きしめ、心の中で決意する。
「次は、もっと大きな褒美を獲りに行こう」
夜明けの光が、喧騒の中で始まる、彼らの新たな冒険とロマンスを照らしていた。
俺と最強ハーレム騎士団。夜の相手も、王都防衛も手を抜けない DONOMASA @DONOMASA
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