第5話 もしもし、私まいさん。今あなたの後ろに居るの。
翌日、いつものようにPCを立ち上げて、【Clan】を起動して放置していた。
「あいつめ……」
昨日めちゃくちゃ俺の部屋を物色してきたせいで、ぐっちゃぐちゃである。……なぜに物色をしたのかは分からないが。
「なんだこれ?」
なにか紙のようなものが落ちていた。
俺はそれを読み上げる。
───俺はお前にも女装の趣味ができることを願ってるぜ!だからこの部屋の中に女もんの服やらアクセサリーを隠しといたぞ!
「……」
よし、あいつは後で殺そう。
───ピコン
通知が鳴った。
「スマホ……じゃなくてPCからか」
俺はPCを確認する。
宛先は……まい、か。
「えーと……『そこで待っててください。』」
うん?
そこ?
「あー、Clanのことか?」
『わかった。』
俺はそう送った。
多分、一緒にプレイしたいんだろう。
『待ってるわ。』
その後、
『ありがとうございます。会いに行きます。』
なんか引っかかるけど……いいか。
「てか、女もんを探すかぁ」
だりぃ。
そして、見つけたらすぐさまに捨てよう。
「いや、てかどこに隠してんだよ」
思い当たるのは……ねぇな。
はああああああ。
「適当に探そ」
俺は風呂場やクローゼットなど、とりあえず服を隠せそうな場所を探していた。
「んー」
……まだなのか?まいさんは。
俺はPCを見るが、招待状のようなものは送られていない。
「どゆこと……?」
その時、
───ピコン。
また鳴った。
今度は、スマホとPCからだ。
「PCから確認するか……」
『何を探してるんですか?』
ふーん。
なるほどね?
俺はPCを閉じる。
「次はスマホを見るか」
───「ド変態」さんから1件来ています。
「ポチッとな」
俺はそのメールを開く。
『ちゃんと探してるのな笑。』
俺はスマホを投げた。
……うーん。
俺の家ってプライベートが無いの?
「なんだこれはよぉ……?」
だめだ。
ムカついてきたぞ。
特にあいつ。
『どこに隠したか言え。』
そう送る。
『えーと、龍の机のさ、大っきい引き出しの中。』
『次会った時……死を覚悟しとけよ。』
俺は脅迫する。
そうすると、
『次があるのかい?』
俺は再度スマホを投げた。
「引き出し……の中か」
確かに、大きい引き出しがある
……これかな?
「うげぇ」
メイド服があった。
俺にはそういう趣味はないっつってんのに。
───ぷるる
スマホから通知だ。しかも電話。
「夕のやつ……」
確認すると、誰か分からない。
しかし、電話番号は080からだった。
「取ってみっか」
俺は電話をすることにした。
「───もしもし、私まいさん。今、あなたの家の前にいるの」
そこで、通話がぷつりと切れた。
───なんだこれは?
「次はピンポーンでも鳴るの……」
───ピンポーン。
本当に鳴りやがったぞ。
「無視しよう……」
とりあえずこのメイド服をどう処理するかなんだよ。うん。
───ぷるる。
また電話だ。
「あのー、もしもし?」
「もしもし、私まいさん。今あなたの後ろにいるの」
「あ、そうすか」
俺は通話を切る。
「そんな訳があるまい……?」
振り向くと、なにやら白い肌にショートな髪、そしてモデル体型な女性の方がいた。
「っっ?!リュウ様……だ♡」
女性は何故か驚き、そして興奮していた。
───まてまて、驚くのはこっちの方なんだが。
「あ、あのぉ……な、なんでメイド服をも、もって───あ……も、もしかして……ど、同棲……?ゆ、許さない……許さない許さないっっっ、リュウ様は、私のもの……なんですから♡」
うん?
俺は自身の手を確認する。
すると、どうだろうか。
俺はメイド服を持ったまま振り向いていたではないか。
「───あ」
俺は、初めて恥ずかしさというのを覚えた気がした。そして、初めてあの野郎をどう殺そうか考えたのであった。
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