第3話 英雄と死刑囚

 初めて宇宙に行ったもの、アーガスは死んでしまった。しかしその過ちを繰り返すことだけは絶対にだめだ。

 反省タイムに入る。

「サン、何かある?」

「やっぱり原因は魔力の異常増幅——すなわち魔力の暴走だと思う。」

「なんで暴走したってわかったんだ?」

「魔力は暴走すると虹色に光るんだ。そして、あの時の炎は虹色に光っていた。」

 魔力が暴走。それは、最悪のケース。人間の体内にある魔力が暴走すると、最悪、死に至るらしい。

「そういうことか……。原因はわかった。でも暴走した要因が分からない。」

 今後はしっかり対策をしなければ。固体燃料にするか?しかし魔力入りのほうがコスパがいい。悩ましいところだ。

 ――ジリリリリリ。

 UASA事務所の固定電話が鳴る。

「はい、UASAの天羽です。」

「初めての軌道投入おめでとうございます。そしてアーガスの件、非常に残念です。」

 やさしい男性の声が続く。

「国としてアーガスに敬意を払いたいので、王がパレードを執り行いたいと考えています。一週間後、UASAの皆さんは参加できますでしょうか。」

「今、局員と確認します。参加できそうでしたらご連絡します。」

 サンに魔力通信で通知を送る。悲しく、しかし誇らしい気持ちだった。相談の結果、全員参加することになった。

 アーガス、お前の功績は本当に大きい。ありがとう。

 初めて宇宙に行ったもの、アーガスは死んでしまった。しかしその過ちを繰り返すことだけは絶対にだめだ。

 反省タイムに入る。

「サン、何かある?」

「やっぱり原因は魔力の異常増幅——すなわち魔力の暴走だと思う。」

「でも魔力の暴走とロケットの炎の色に関係あるのか?」

「魔力は暴走すると虹色に光るんだ。」

 魔力は暴走。それは、最悪のケース。人間の体内にある魔力が暴走すると、最悪、死に至るらしい。

「原因はわかった。でも暴走した要因が分からない。」

 今後はしっかり対策をしなければ。固体燃料にするか?しかし魔力入りのほうがコスパがいい。悩ましいところだ。

 ――ジリリリリリ。

 UASA事務所の固定電話が鳴る。

「はい、UASAの天羽です。」

「初めての軌道投入おめでとうございます。そしてアーガスの件、非常に残念です。」

 やさしい男性の声が続く。

「国としてアーガスに敬意を払いたいので、王がパレードを執り行いたいと考えています。一週間後、UASAの皆さんは参加できますでしょうか。」

「今、局員と確認します。参加できそうでしたらご連絡します。」

 サンに魔力通信で通知を送る。悲しく、しかし誇らしい気持ちだった。相談の結果、全員参加することになった。

 アーガス、お前の功績は本当に大きい。ありがとう。


 事故から一週間。パレードが行われる日だ。

 俺はシェアハウスで朝食の漬物とお茶漬けを胃に流し込み、歯を磨き、スーツに着替える。王宮のUASA王都事務所へ向かうと、既に全員が揃っていた。まだ8時半だぞ。意外とブラックかもしれない。

 パレードは9時半から。

 そこで突然――バンッ。扉が開き、見慣れた顔、大漆がいた。

「スマン、遅刻した。今日から王府令で配属された。大漆だ。よろしく頼む。」

 周りがざわつく。

「大漆って、前王のがんを根治させたあの人じゃないか?」

 大漆は宇宙飛行士候補生として働きたいと言う。説明が上手すぎて嫉妬した。

 ――ジリリリリ。

 パレード開始の時刻になった。


 王宮から下町へ向かってパレードは行われる。まず王族と会談だ。

 俺たちはウィリスM38A1、いわゆるジープに乗り込む。王の間に入ると、賞賛の言葉が次々と投げかけられる。

「ブラボー、君たちはよくやった!」

「あなた方は我が国の誇りですわ。」

 サンたちは感極まって涙ぐんでいた。そりゃ王族レベルから褒められたら泣くだろう。

 しかし、王が、小さな声で一言こう言った。

「まだ、成功していない。お前はまだ死刑囚だ。」

 なにか、伊彩いやなとを聞いてしまった。まだ、俺は死ぬ可能性があるということだ。

成功したはずなのに、

俺はまだ、生きているだけの罪人だった。

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