概要
いつからだ…?君のことを知りたくなったのは。
――春、桜舞う季節。
都立A高等学校――都内でも屈指の進学校に、
平凡な男子・竹島悠真《たけしま ゆうま》は奇跡的に合格した。
人並みの学力、人並みの夢。
努力と少しの運で手に入れた「新しい青春」に、
彼は小さな希望を抱いていた。
入学式の朝。
悠真は、壇上で新入生代表として挨拶をする少女――
宮城涼夏《みやぎ りょうか》を見て息を呑む。
透き通る声、凛とした姿勢。
桜の花びらの中に立つその姿は、まるで光そのものだった。
その瞬間、悠真の世界は音を失い、
ただひとりの少女だけが鮮やかに残った。
――それが、すべての始まりだった。
◇◆◇
涼夏は学年でも注目の的。
成績優秀で、容姿端麗。
誰もが彼女に一目置き、憧れ、そして――一部の者は「所有したい」と願った。
そんな彼女に