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概要
返却レバーは、遅れた一秒の窓口。
駅裏の古い自販機は、返却レバーでたった一分だけ時間を巻き戻せる。けれど主人公は、戻すよりも「置く」ことを学んでいく。印刷所の老職人、貼る係の春、窓口係、冴絵たちと出会い、謝罪や感謝の一秒を街へ配り、皆で時計を止める夜を重ね、潮の朝へ向かう。レバーがただの金属に戻った後も、言葉は届くのか。呼吸の「休」と「はじめまして」をめぐる、小さな奇跡の連作。
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