④-2
〈※二人は作業を続けながら会話をする。〉
【トビ】でもよ、考えてみれば俺らって、いつも恋のライバルだよな。
【タカ】そうだよな。近所のスズメねーちゃんに始まって。考えてみりゃ、今までけっこうな数の恋を二人で挑戦してきたよな。
ドキドキ!
【トビ】だよな。お前とはいろいろ策略を巡らしてやり合ったりするが。結局なんつーか。駆け引きできないつーか。最後には真っ向勝負でよ。
【タカ】俺らは一途な純愛系だからな。
大丈夫みたい
でも、じっとしてるしかないよね
【トビ】お前の言うように、なんで俺らってこんなにも一途で純愛系なんだろうな。
【タカ】女に対してピュアすぎなんだよな。俺らは。
くっそー
【トビ】ああ、なるほどね。俺らに彼女ができないのはそこに原因があるのかもしれん。
【タカ】誠実すぎるのも玉に瑕だよな。反省しようぜ。
体中にいろいろな物を装飾されて
クリスマスツリーみたくされてる
【トビ】でよ。俺らって、こんなにも純愛経験豊富な訳じゃん。いつも同じ女を好きになって––––、
【タカ】––––一緒に失恋する。このパターンだな。
うぐぐ
なんとかしないと
【トビ】で、恋の戦歴を重ねてきて、最近になって思ったわけよ。
【タカ】おうよ、言ってみろ。
このままだと
こいつらの玩具だよ!
【トビ】俺らって、そろそろ結構いい男に仕上がってきてんじゃね?
【タカ】それに気づいちまったか。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます