ふぉーす・みっしょん〈悪党どもの宴〉
④-1
【タカ】おい、コレ(つばめ)。さすがに気にした方がいいんじゃないか。
【トビ】だよな。
まずい
また気づかれた!
【タカ】動かねーな。
【トビ】やっぱりポンコツロボットかよ。
じっとしてるんだ
【タカ】なんか動かし方あんだろう。
【トビ】どっかにスイッチないか?
こいつら
すぐに興味を失うから
【タカ】首の後ろとか背中に付いてねぇ?
【トビ】あ、あった。て、これホクロか。
ドキドキドキ!
【タカ】つまんねぇの。
【トビ】飽きんのはえーな。
よかった
助かった
【タカ】ちょっと思いついたぜ。こいつ(つばめ)を使って、現代アートに挑戦してみっか。
【トビ】面白そうじゃん。
ダメだった
【タカ】そこらに落ちてるモン拾ってやるぜ。
【トビ】手伝うぜ。
〈※二人は部屋中に散らばっている物でツバメを飾り付け始める。〉
そんなもので僕を巻くな!
そんなものを僕の頭にのせるな!
【タカ】これ、こうか?
【トビ】こうした方が芸術的じゃね?
くっそー
やられたい放題だし
ひよこの私物がひどいことになってる
【タカ】おい、動かすなよ。集中するとこなんだからよ。
【トビ】あ? 動かしたのお前じゃね?
あ、気づかれちゃう
ジッとしよう
【タカ】サプライズしてやんなきゃな。
【トビ】誰に?
ドキドキドキ
【タカ】そろそろアイツが帰って来るからさ。あ、俺の彼女のひよこにな。
【トビ】俺のな。
僕のだよ
【タカ】いまコイツ、ちょっと動かなかった?
しまった!
【トビ】気のせいじゃね。
【タカ】そうか?
ドキドキドキ!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます