主人公の女の子が一人暮らしの中でお料理を通し成長していく物語です。
料理が苦手な主人公のもとへ、小さなかみさまが現れます。名前はこぎ。
冷蔵庫の中にあるもので料理の作り方を教えてくれるのですが、本当にありそうなもので美味しいご飯が出来るんです!
詳しいレシピや便利グッズなども教えてくれます。
それだけでも知識欲が満たされますし、出来上がったお料理すべてオシャレなんですよ。
作者さんが近況ノートに写真を載せてくれてますので、ぜひそちらも見てほしい。
そしてふたりのセリフの掛け合いがおもしろく、地の文は文章センスの才能で溢れてます。
13万文字くらいあったと思うのですが、リーダビリティが高く惹き込まれる。
だからこそ、子どもから老若男女に読んでいただける物語だと思います。
最後のエピソードを読みながら思い出したのですが、私の初めての挫折はご飯でした。
小食で好き嫌いもあったので、給食や外食が苦手な子どもだったんです。今では考えられないけど笑
その頃の私がこの物語を読めていたら、ひとりで悩まなくてもいいんだってきっと救われたのかなと。。
物語には人を癒すチカラがあると改めて思い起こさせた、心に沁みるストーリーです。
世には、多くのお料理レシピが流布しています。ちょっとSNSを調べれば、ミシュランの三つ星シェフから有名お料理講師のレシピまで、見たい放題、やりたい放題。
だけど、それを毎日作るのは無理なのです。
だって、スーパーではニンジンを半分では売ってないし、キャベツを2枚、レタスを3枚なんかでは売ってません。
レシピ通りの材料で作っていたら、あっという間にに冷蔵庫は残りの食材でパンパン。
それを解決してくれるのが、この小説です。
お話の主人公は、大学進学を期に一人暮らしを始めたお料理初心者の羽菜ちゃん。毎日、頑張って自炊に挑戦したけれど……やっぱり冷蔵庫は残り物の食材でパンパンに。
そこに現れたのが、小さなお稲荷さまの子狐のコビです。
コビの講師もと美味しいお料理が! ここに冷蔵庫にアル・モンデの開店です。
このお話、実に美味しそうに、かんたんに、わかりやすくレシピが書かれてました。お料理初心者から、一人暮らしのみなさん、晩ごはんに毎日悩むお母さんまで、是非ぜひ読んで頂きたい作品です。
ただの物語としても、面白い作品ですよ。将来は一人暮らしを!と思っている少年、少女も、是非読んでみてください。
近況ノートにある、作者さまご自身で作られたお料理の写真も忘れずにご覧くださいね。まさにメシテロ小説です!(^^)
一人暮らしの大学生の羽菜のもとには、かわいい男の子の姿をしたきつねの神さまがいて、一緒においしい料理を作ってくれる。
うっかり買いすぎた卵(いつも冷蔵庫にいらっしゃる)をどう料理しようか、とか、
狭いキッチンで手際よく調理するにはどんな道具があったらいいのか、とか、
どうやったらフライパンに鶏肉や卵がくっつかないように調理できるのか、とか、
体調や好みや気分に合わせてアレンジするときのコツはどのへんなのか、とか、
こぎが元気に教えてくれるのが、かわいらしいし、ためになる。
ユニークな名前の料理は、いずれも身近な食材ででき、一人ぶん~少人数ぶんの量の調整もしやすい優れもの。
調理中は、目で見た様子はもちろん、音や匂いにも注意して焼き加減を知るという、その描写が本当に楽しくておいしそう。
目玉焼きの焼き加減に関する比較実験が非常に面白かったので、レーザー式の温度計を購入して、実際にいろいろ焼いてみたいと思いました。
「買い物は割と得意なのだ」、じゃねーよ。
得意な人はまず冷蔵庫を圧迫するような食材の買い方をしねーのよ。
そんなわけで、冷蔵庫に食材を溜め込み、賞味期限のピンチを迎えさせる天才である主人公が、きつねののじゃショタに助けられながら飯を作っていきます。
安直にロリにしないのね。
癖を感じる。
で、自炊をしてる皆様ならある程度共感していただけると思うのですが、日々作る家庭料理なんて、「雑で適当で名前もわからんがそこそこ美味い」、くらいのもので十分なんですよね。
私も雑にキャベツと豚肉を炒めて適当な調味料をかけただけのものを、毎日のように作っては食べています。
どうせ多少失敗しても自分が食うだけ、他人に食わせるわけでも見せびらかすわけでもないから変に気を使って作る必要もない。
自分用の餌なわけです。
本作は、そんな「自分用の餌」をチャチャッと作るついでに、しっかり名前を付けて食するお話です。
なお、「自炊ダメダメ勢」がやらかしがちな失敗を未然に防ぐために、道具を揃えるところからサポートもしてくれる丁寧なフォロー付き。
とりあえず失敗しまくる人は、まずこれ読んで勉強してください。