エピローグ 記録にない失踪
それが――
佐原悠真の最後の目撃記録だった。
翌日、彼の姿はどこにもなかった。
ノートも消え、机の上には白い粉が散っていた。
その出来事は「不明瞭な失踪」として処理され、
数か月後、旧校舎は取り壊された。
けれど、その夜。
取り壊し現場にいた作業員のひとりが、
黒板の跡を見て叫んだ。
「おい、これ……何だよ……」
そこには薄く、しかし確かに残っていた。
『まだ、きこえる。』
旧校舎の声 ー過去編:封じられた放課後ー @yuzumalu
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます