女子大生となった主人公には、ある夢があった。
それは子供の頃から心霊スポットへ行き、本物の幽霊に会いたいというもの。
しかし、彼女はぼっちであった。
さすがに1人で行く勇気はないと、一緒に行く友達を作ろうとするもぼっちなので作れませんでした。
今日も今日とてぼっち昼飯の場所を求めて彷徨う。
そこに、奴はいた。
昼休みにも関わらず1人で空手の練習をしている男子大学生。
聞くと、彼もサークルには参加していないという。
ぼっちの閃くシンパシー。
空手バカの練習を見ながら昼ごはんを食べていた主人公は、彼を誘うことにした。
答えはOK!
こうして、幽霊に会いたい主人公と、あわよくばチンピラと戦いたい空手バカのコンビが誕生したのである!
ちょっとズレたキャラクターたちが送る心霊スポットDAYS!
ぜひ、読んでみてください!
「こんなに笑えるホラーがあるのか」という驚きがある作品でした。
と言いたいところですが、すぐに、笑っていたはずの場面が全部伏線だったことに気づき、良い意味で頭を抱えました(伏線の張り方が上手すぎます笑)。
省吾の「站椿(たんとう)」の配置に関してです。
序盤、教室で微動だにせず立ち続ける彼の姿を、円と同じように「よくわからない稽古」として受け流していました。
それが廃ホテルで悪霊に正拳突きを叩き込む場面に繋がったときは、あの地味な静止こそが対怪異のための最大の布石だったのだと理解し、興奮しました。
「幽霊を殴る」という荒唐無稽な行為に、序盤の描写がしっかりとした説得力を与えているのがよかったです。
もうひとつ、私の心を掴んで離さなかったのは弥幸というキャラクターです。
動画の中で見えない霊に指を突っ込もうとしている彼の姿。あの指先の動きだけで、「どれほど渇望しても絶対に交わらない世界がある」というルールを描いていました。
「なんで僕には見えないのかなあ」という嘆きが、コメディの皮を被った残酷さとしてしっかり表現されています。
この作品の世界には「認識できなければ干渉されない」というルールがあり、そのブレのなさが物語全体の背骨になっていると思いました。
また物語の構成やペース配分も見事でした。
この「物理で殴れるオカルト」という唯一無二の世界観は、ホラー小説(コメディ?)としてかなり面白いです。
読み応えのある作品をありがとうございました。今後も応援しています。
オカルトが好きなせいで周囲から浮いていた神谷円(かみやままどか)は、大学進学をきっかけに、心霊スポットをいっしょに探検する仲間を探していて、たまたま出会ったのが有明省吾という空手バカだった。
省吾は空手以外のことはあまり知らず、心霊スポットで質の悪い人間に出会って「戦いが起こるかも!」というなんともな理由で円といっしょに行動することになるが――。
円の「幽霊を見たい」という願望と省吾の「強敵と戦って自分の力を試したい」という、一見方向性の違う二つの理由が見事に重なり、いっしょに行動するときの会話のチグハグ感がとてもおもしろい。
ホラージャンルで、一応悪霊らしきものも登場するが怖くない。むしろ怖いのは省吾の「殴れそうだから殴った」と言いながら戦闘後に麦茶とプロテインを飲むメンタルの強さかもしれない。
オススメですヾ(*´∀`)ノ
ホラー作品なのに、読んでいると自然と口元が緩んでしまいます。
第1話を読んでのレビューです。
主人公・神谷円の「幽霊を見たい」という純粋すぎる願望と、謎の武闘派男子・有明省吾のズレた真面目さが絶妙に噛み合いが絶妙。
心霊スポット探索での、ふたりの掛け合いがとにかく新鮮。
怖がりなのに突っ走る円と、空気を読まない省吾のギャップが笑いを生み、この先を見てみたいという気持ちになります。
そして、いざ“その瞬間”が訪れると、空気が一変。
コミカルさの裏にしっかりとホラーの緊張感があり。
キャラクターの魅力、テンポの良さ、ホラーとコメディの絶妙なバランス。
どれを取っても読みやすく、続きが気になります。
大学の昼休み
ぼっち飯に怯える女子大生が
心霊スポットでは誰よりも饒舌になる──
そんなねじれた愛おしさから始まる物語。
幽霊を「本気で見たい」と願う円と
「空手は命を守るためにある」と
黙々と鍛え続ける有明省吾。
廃ラブホテルや明治の旧トンネルといった
どこか見覚えのある景色の中で
〝怖さ〟と〝可笑しさ〟と
〝まっすぐな敬意〟が同時に立ち上がってくる。
特に
省吾のストイックさはギャグのようでいて
幽霊を〝元は自分たちと同じ人間〟として
扱おうとする姿勢に
静かな優しさが滲むのが印象的でした。
円の視線を通して
〝霊〟と〝生きている私たち〟の距離が
すこしずつ縮んでいく感覚が心地よいです。
さらに、陽キャに見える先輩・弥幸の登場で
オカルトへの熱量はそのままに
人間関係が一気に広がり
新たな〝嵐の予感〟も顔を出します。
ホラーとしてのひやりとした空気と
青春ものとしてのささやかなときめき
そのどちらも諦めていない作品。
これから三人がどんな怪異と
そしてどんな感情と出会っていくのか──
続きが素直に楽しみになる物語です!
ボッチのオカルトマニア・円が出会ったのは、心霊スポットすら知らない空手バカ・省吾。最高のバディです!
念願の心霊スポット探索のため、ボディガード役を探していた円。昼休みに謎の鍛錬法「站椿」をする省吾と遭遇し、「ヤンキーや反社に対抗できそう」という理由でスカウト。省吾は省吾で「闘いが起こるかも」と目を輝かせる。目的が完全にズレてる二人が最高です。
そして迎えた初探索。空手着で現れる省吾、完全装備の円。峠の廃ホテルで遭遇したものは――このボッチコンビがどう対処するのか、予想外の展開が待っています。
「立つことはすべての基本です」と真顔で語る省吾の天然ぶり、オカルト知識全開の円との噛み合わない会話。ホラーというよりコメディ青春譚として楽しめます!