第4話 眠り姫

私がもっと可愛ければ

未来は違ったのでしょうか


私がもっとお金持ちだったら

未来は違ったのでしょうか


今が楽しければいい

じゃあ未来は?


そんなの誰にもわかりません


予測変換して

色んな分岐を想像して

答え合わせを待つだけ


なんて虚しくて

なんて悲しくて

なんて楽しい時間なんでしょう


ハッピーエンドを夢に見て

眠り姫は眠りにつきます


いつか迎えにきてくれる王子様を

心待ちにして




でもきっと私は悪い魔法使い

裏切られたことをいつまでも根に持って

復讐の機会を狙い続ける


嫉妬の炎に包まれて

火を吹くドラゴンになってしまいそう


ハッピーエンドになんてさせない

最後に待っているのは

誰も幸せにならないバッドエンド


私が悪い魔法使いになったとしても

きっと貴方のことは忘れないでしょう



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遊月 @mini2332minu

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