生きるものを遠ざける『禁足地』で、わたしは初めて『生』を知る

【あらすじ】
“沙代里”は、新興宗教に入れ込んだ親のせいで借金まみれ。進学を諦めてバイトを転々とし、友達と呼べる存在もいない。
そんな彼女に巡ってきたチャンス『境界人』──人ならざるものの住まう『禁足地』を管理するお仕事。パートナーは、幼少から霊媒師として育てられた男性、“八雲”。ぶっきらぼうな彼や、どこか底の見えない笑みを浮かべる上司“佐々木”に囲まれながら、彼女は境界人として成長していく。

【書 評】
最新の第十四話まで、楽しく一気に読ませていただきました。文体とテンポは軽く、読みやすい印象です。主人公とパートナーの関係性が少しずつ出来上がっていくのが見ていて微笑ましいです。
ジャンルはホラーですが、心理描写はどちらかというと青春モノ(成長譚っぽい雰囲気)なのであまり怖がらずに読み進められました。
でも、“怖いところ”はしっかり“怖い”です(笑)
今後の展開に期待を込めて☆3つです〜