「異世界」と「聖女」は、いわば鉄板ネタで、やり尽くした感がありますが、この作品は一風変わった聖女様が、現代知識で既得権益や悪習を変えていく物語です。
王国や教会の腐敗を成敗!ではなく、ひたすらに聖女に課せられた【業務】を効率化する主人公。
偶然にそれぞれの問題に対応出来る人物が仲間になったり、超有能な部下が味方についたり…などのご都合展開ではなく、聖女に転生した主人公が、ひたすらに業務改善に邁進する姿が、とにかく面白い。
業務の効率化や標準化を検討していくのは、現代的な社会システムでのみ成立するイメージですが、上手く異世界の社会システムに組み合わせていると感じます。
まだ物語が始まったばかりですが、これから先の展開がとても楽しみです。