Ⅳ : 宇宙?
その選択肢を押した瞬間だった。
狭く感じるはずの空が、突然ぐにゃりと歪み広がり始めた。
「うわっ…!」
そして広くなった空に、一つ二つ…いや、たくさんだ。地球のような惑星が無数に出現したのだった。
えっ何、幻覚?!夢?!
それはまるで、宇宙にいるかのような。
思わず息ができないのでは無いかと、錯覚してしまうような。
その不思議で壮大で夢のような光景に私は驚き、持っていたスマホがするっと手から離れてしまった。カンッカンッとアパートの壁に何度かバウンドしながら、8階というこのアパートの最上階から落下してしまった。
けれども私は下ではなく上に見入ってしまっていて、スマホのことなど気にする余裕も無かった。
これは一体、どういうことなの?
不思議な光景にしばらく見入っていると、無数に浮かぶ地球のような惑星のうちの一つが、こちらへ向かって近づいてくることに気がついた。
超巨大な惑星が、隕石の如く地球に落下してきている。
えっ、ちょっと。これはまずいんじゃない?
このままだと地球に衝突しちゃう…!
に、逃げなきゃ。
その惑星はものすごいスピードでこちらへ近づいてくる。
もう目と鼻の先まで迫ってきている!
私はベランダから部屋の中へ入ろうと、振り向いた時だった。
目の前に、誰かがいた。
けれども急いでいたこともあり勢いが余りすぎて、それが誰なのか認識ができないまま。
ゴンッ。
私の額がその誰かの額と思い切りぶつかり、私の視界は一瞬暗闇に包まれたのだった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます